ヤギ(山羊)

日本の官僚どもが、夜な夜なプライベートで利用していると言われるクラブへ連れて行ってもらう。そこを仕切っているのは、20代後半のママさん。
「こんばんは、優子です、よろしく。お名前は?」
「えーと、羊です」
「羊?」
「ええ。みんなそう呼ぶので」
「ふーん、じゃあ、羊ね。羊さんはなにを飲む?」

(5分後)
「・・ははは、で、ヤギ(山羊)はどうなの?」
「いや、羊なんだけど、、」
「あ、そうそう羊はどうなの?」

(5分後)
「・・ふーん。そうそう、ヤギもカラオケ何か歌う?」
「、、、。うん。」

注:日々クラブに通ったりしていないので、いまいちワカラナイが、店ではあんまり本名を名乗ったりしないらしい。だから、状況によっては、別に羊とか言っても、変ではないのだ。

「思い立ったが翌日」

「思い立ったが翌日」

割と画期的な一言。

注:これは、管理者の友人が考えた言葉です。

失ったものの痛み

数年の月日。必死に穴を埋めてきたつもりでも、何も変わっていなかった。見ないふりをしつづけても、心は忘れていなかった。

失ったものの痛みは、一瞬にして戻ってきた。

それは、苦痛でもあるし、懐かしい感覚でもあった。あるいは、そんな風に感じることができる自分には、まだ可能性がある、という希望の証かもしれなかった。失ったものは、取り戻せないにしても。