変だ

バタフライナイフが流行ってしまったお陰で、刃物を扱う店にしわ寄せがきているようだ。刃物自体が、何か悪いものであるかのような扱いは、むろんバカげている。

まあ、いったん悪いとなれば、「カイワレ大根」さえ殺人野菜と決めつけてしまうぐらいの世の中なので、何も驚きはしないが。

こう事件が続くと、中には生徒の持ち物や、生活に対する規制を強くする学校もあるだろう。が、効果なんて無いに決まっている。規制したって、カリキュラムがつまらなくて、評価の方法が画一的で、ちっとも面白くない学校が、楽しくなるわけがない。

そこら辺のところから変わっていかないと、子供たちの「学校離れ」は進むばかりだろう。まあ、僕としては真っ昼間から、深夜まで、ところ構わず制服でうろつく子供をどうにかしてくれればそれでいいのだけど。(うろついてもいいから、制服は着替えてくれ。変だ。)

月とキャベツ

「月とキャベツ」。今夜、WOWOW で放送していた日本映画だ。(篠原哲雄監督 山崎まさよし 真田麻垂美)

とても良かった。見終わって、こんなに清々しい映画は、何年ぶりだろう。

曲作りに息詰まった若いミュージシャンが、山間の廃校になった小学校に住み着いて、キャベツをつくっている。そこに、一人の少女が押し掛けてきた。

そんな感じの物語だ。この映画、いろいろ素晴らしいのだが、特に画面から伝わる植物の勢いが凄い。キャベツ畑なんか、いままで想像したことが無いほどに美しく撮れている。(映画を見ていない人は、なんのこっちゃと思うだろうが)

この映画がいったい何者なのか、僕は全然知らないのだけれど、今年見た映画ベスト1にはやくも決定!

かなり欲しい生ハム

ケーブルテレビには、1日中通販ばかり放送しているチャンネルがある。番組の大半は、「車の傷が、一拭きでこんなにぴかぴか」とか「1日3分で引き締まった腹筋を」とかいった類の、地上波でもお馴染みなコーナーなのだが、今日やっていた番組は一工夫されていた。

僕が見たのは、ようは、イタリアの食材を売る通販番組だ。

イタリアの名産品と言えば、チーズ、パスタ、オリーブがすぐに思い浮かぶ。今回は、その産地を巡りながら、よくあるグルメ番組のようなものをやりつつ、その中で紹介される食材を通販で売りつける、という趣向になっている。

僕と好みがあう人ならば、ピンとくると思うが、食べ物番組と、食品の通販というのはなかなか良い取り合わせで面白い。シェフと、イタリア料理の評論 家みたいな 2人が出てきて、チーズに関して訳の分からない文化論を捻ってみたり、イタリアの極度に適当な(同時に、旨そうでもある)チーズの生産風景が映しだされた り、ととても楽しめる。

こういうのは、なんかありそうで無かったので、今後ブレイクしそうである。僕としても、あの生ハムはかなり欲しかった。(でも、現地と比べて、あまりにも高すぎ)