イーグル観光

近所の酒屋に(近所にコンビニがないのだ)スキーの荷物を出しにいった。そして、家に帰ってしばらくすると電話がかかってきた。不安は的中した。
「こちらイーグル観光と申しますが、xx 様はご在宅でしょうか。」
「私ですが(なんだよ、なんで電話なんかかけてくるんだ。なんか妙におわび口調だし、嫌な予感、、。)」
「あの19日からのツアーを、お申し込みいただきましたよね。」
「はあ(まさか、催行中止じゃないだろうな。もう金は全部払ったじゃないか)」
「そのことなんですが、、大変申し訳ございません」
「は?(おいおいおい、まてまて)」
人員不足のため、、」
「、、、(おいっ、荷物はさっき八方に出しちまったぞ。今さら中止といわれても、どうにもならないじゃないか、洒落にならないよ)」
「新宿発のバスは運休となりましたので、秋葉原に御集合いただきたく」
「あー、あーそうですか。なんだ、なんだ。(はー、良かった。危なかった。催行中止じゃないのか。なんだ、なんだ。)」

本来なら、苦言の一つも呈するところだが、とにかく催行中止でないことに安堵して、僕は上機嫌だった。(予想外の反応に相手は、少し戸惑っていたよ うだ。)バスのスキーツアーは、だいたい最初に都心の数カ所に集合し(池袋、渋谷、新宿など)、そこから本当の出発地点(池袋、外苑、秋葉原など)に移動 するのが普通だ。数ある集合場所の中でも、けっこう人があつまりそうな新宿都庁地下大型駐車場に人が集まらないというこの事態を考えると、催行してくれる だけで、感謝感激だ。ほんと、この時期は白馬山嶺方面なんてだれも行かないのだろう。(きっとバスは赤字でしょう)それだけに、全然怒る気になれなかっ た。

Internet に何を「公開」するべきか

少し前のことになるが、東京の小学校でクラスのホームページをつくって「公開」した先生が、「そういうことをしてはいかん」と教育委員会におこられ たことがあった。(現在もそのページは生徒の実名をニックネームに変えるなどして継続している。)生徒達が、了解しているにもかかわらずである。

バカなことだと思う。しかし、ここではたまたま、新しもの好きの新聞がとりあげて「事件」になったのだが、目に見えないこれに近いケースはいくらでもあるのではないだろうか。Internet に何を「公開」するべきか、という問題である。

確かに、「公開」には常にリスクとプレッシャーがつきまとう。匿名ならどんなに楽なことか。実際には実名で公表しているわけだから、ややこしい。な にを「公開」して良いのか、判断に迷う。ページに掲載している写真には、肖像権もからむ。はっきり言って、匿名でページを作ったほうが 100倍楽である。しかし、逆に、匿名ではこのページの大半の内容は無意味になってしまう。

だいたい日本の公式サイトというのはものすごくつまらない。企業のホームページや、大学、公共機関のページには見るに値しないものが多い。つまらな い理由は簡単だ。読みたくないものしか載っていないから。肝心の情報は何ひとつ「公開」されていないから。逆に、面白くするには「公開」というリスクを冒 さねばならない。そして、それは日本人が一番不得意としていることである。

うちの大学にも、Internet は当然導入されている。しかし、全学生に対してアカウントは発行されていないし、教育もされていない。管理者の人数は少なく、学内のコンピュータの管理も いきとどいていない。(スタンドアローンがやたら多い。これでは、何人技術者がいてもおいつかないだろう。)たぶん、コンピュータリタラシー(分からない 人は、ニコラス・ネグロポンテとかアラン・ケイの論文でも読んで下さい。)に対する大学側の認識の欠落がおおきいのだろう。(僕としては、英語と同じくら いの優先順位をもって教えるべきだと思うのだが。)そして、その欠落が一番良く現れているのが、大学のホームページだ。僕はこの大学に通うものとして、恥 ずかしい。アップ以来一度も更新しないという姿勢をとるくらいなら、削除するべきだと思う。

さて、このページは大学公認ではないし、そういうものをとろうという気もない。(他のゼミのページの中には、大学のサーバにページをおいているもの もある。それはそれでけっこうなことだし、非難するつもりは全くない。)一度だけ大学の広報からだいぶ常識のないアンケートメールをもらったことがある が、それきりだ。(あまりに非常識だったので、メールで真意を確認したが、返事はなかった。驚きだ。)僕は自費でこのサイトを維持している。技術もコンテ ンツも、ゼミのメンバーの協力と自分の力だけでなんとかした(アイコンだって自家製だ)。開設にあたって、許可なんてとったことは無い(ゼミのメンバーに はとったけどね)。勝手にやっているのである。いちいち誰かの顔色をうかがっていたら、新しいことは何もできない。だから、自分で何とかする、勝手にやる。日本で最初の Internet だって、そういうやり方でつくられたのだ。

報告書

95年の校外実習報告書は、オンライン版として、既に Internet の上に存在している。別にこれで十分じゃないかと思うし、誰も読まないまま閉架書庫の奥底に眠るよりよほど建設的である。で、現実の報告書の方は最終的な 仕上げを残して、卒論のために永らく放置されていたのだが、ここにきてどうやら本当に完成させないといけないようだ。僕は、このままお流れになることを期待していたのだが、、、。

噂では、報告書をつくらないゼミもあるそうで、もしそれが本当だとしたら、それこそ作る気が失せますね。僕が聞いたところでは、「xxゼミ なんがかつくらない」という話なのですが、真偽のほどは知りません。(あくまで噂)これを読んでいる関係者の人、どうなんですか。まあ僕としては報告書の ために書いていたメモが卒論の時に随分材料になってくれたので、それ自体は悪いことではないけど。