(今回の今日の一言は、旅先で書いたものを再編集して掲載しています)
韓国 その4
なんか、いままでの韓国からの「今日の一言」を読むと、飯食って、買い物して、酒飲んでるだけのように見える。まあ、いいけど。いささか更新をさぼっているうちに、韓国での滞在も今日で最後になってしまった。
さて、韓国人に「韓国の人は、毎日こんな昼飯を食べているのか?」と訊いた所、「そんなわけない」とのこと。今回は、特別待遇のようだ。昨日の昼食 は中華料理。意外なことに、同じテーブルの台湾人3人が、しきりに「料理が辛い、辛い」といって顔色が悪い。台湾には、唐辛子を使った料理はあまりないら しい。結局、6品目の「牛肉と野菜の細切り炒め極辛唐辛子風」が出てきたあたりで、いつのまにかいなくなってしまった。アジアといっても、食文化の幅は広 い。出されたメニューを全て食べたら、「日本人はなんでも喰うな」と言われた。確かに、そうかもしれない。
今日は、早めに仕事が終わった。韓国最後の夜ということもあって、お土産などを買いにゆく。韓国というのは、いくつかの財閥(例えば、サムソン、大 宇、現代、SK、LG等)が独占的な勢力をもつ財閥の国でもある。財閥は、あらゆる種類の事業をカバーしていて、車や銀行など日本でもおなじみの財閥的事 業があるかと思えば、「現代印の海苔」なんてものまである。あるいは、「現代高等学校」とか「サムソン駅」とか地名にまで財閥の名前が付いている。そうい うわけで、「現代百貨店」というところに行ってみた。
現代(ヒュンダイ)百貨店は、ソウルオリンピックのメイン会場に程近い、ソウルの新市街にある。新興住宅地の、ちょっと高級な西友、あるいは騒がしい伊勢丹といった感じのデパート。一通りみてみて、洋服類はいまいちだったので、とりあえず地下食品売り場へ。
やはりこういうフロアはお国柄が出ていて面白い。商品のレイアウトは、日本のデパートとほとんど同じ。向かって右手が野菜、奥が魚と肉、中央が乾き 物、左が乳製品とキムチ。推測だけれど、日本の百貨店を参考にしたレイアウトではないかと思う。野菜は日本とほとんど同じ。(心持おおきい気はした)しか し、鮮魚売り場にはいろいろ面白いものがあった。なんと言っても印象的だったのは、生簀の中の「ミニざめ」40cmぐらいだが、確かに生きた鮫が売られて いた。いったい、これはご家庭でさばいて食べるものなのか、、。そして、どういう風に料理されるのだろうか?100gで3,000ウォンなので、少し高級 品なのかもしれない(ハングルが読めないので間違っているかもしれない)
試食コーナーもあるので、所々食べながら歩く。肉類コーナーには、日本のスーパーにもありそうな「焼肉セット」みたいなものが売られていて、値段もお買い得っぽく設定されている。高級な焼肉やりたいのであれば、量り売りのもう少し高い肉を個別に買うことになる。
乳製品のコーナーの次には、お約束のキムチコーナー。販売員3名が割り当てられ、さすがの力の入れようだ。ここで、同僚の人と日本語で会話していた のが店員の耳に入ってしまったらしく、日本語でキムチの売り込み攻勢を受けた。キムチの類は、品数、量、ともに充実している。いかに韓国伝統の食品といっ ても、都市部では買って済ませてしまう人もいるのだろう。このデパートの周りに立ち並んでいる近代的な住宅には、キムチの壷は似合いそうにない。
で、お土産にこれはいいと思ったのは、「海苔」と「ロッテのお菓子」。韓国の海苔は、日本の海苔より粗目で塩味が濃い目。空港なんかで買ったら、 きっと高いのだろうがここで買えば(なんと言ってもここは地下食品売り場)山ほど入って一袋400円。本場(そう、いちおう本場)ロッテのお菓子もだいた い半値。僕は買わなかったけれど、キムチをお土産にするときは、水物だけに物凄く重いので注意が必要だ。
最後の食事は、やはり韓国っぽいものを食べようと、街の食堂にビビンバを食べに行く。この料理、いままで日本で食べた時には「美味しい」と思ったことは無かったのだが、やっぱり本場のは旨い。お値段は、5,000ウォン(500円)。