上海でまたあの臭いをかぐ

side street in Shanghai

Photo: "side street in China" 2011. China, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

何度目かの中国。

初めて中国に行ったときは、北京だった。それから暫くして香港に行って、今回初めて上海に来た。最初に北京から行くというのは、多分中国入門としては、いささか濃かったかもしれない。


北京に比べれば、上海は色んなものがまだ穏やかで、比較的満遍なく近代化されていて、少しだけ英語が使える。港町の、開放的な空気もあって、でもせせこましい島社会の香港よりも格段に広々している。

中国独特のあの鼻をつく臭いは、もちろん、有るのだけれど、街中では随分少ない気がする。それにしても、あの臭いは何なのだろう。他のアジアの国では嗅がないあの臭い。香辛料?


昨日の夜は、店の中を子供が走り回る下町の料理屋で食べた。女将はしきりに水槽の中の魚を勧める。水槽の一つには、海老が沢山と、一緒に子ガメが入っている。あれは、食材の一つとして食べるのか。あるいは、単に食材と一緒に混ぜて飼っているペットなのか。いずれにしても、そんな所から選びたくない。

蒸し鶏、牛肉の味噌炒め、白菜と豚肉の炒め。三品を頼んで、青島の瓶ビールもとる。食器は上海の衛生局みたいなロゴが入ったビニールパックになっている。清潔です、という事だろうか、こういうのは初めて見た。味噌炒めの後味には、あの臭いがする。でも、まぁ、食べられる。蒸し鶏はあっさりしていて、けっこう良い。白菜と豚肉の炒めが一番食べられた。美味くはない、お腹は一杯。そんな食事が、二人で92元。(1,200円くらい)


今日、昼前、再開発されたオシャレ地域でビールを一杯。78元。色んなクラスの、いろんな時代の物価が、同居している。

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