慣れない町で、初めてのバーを開拓して、窓際のテーブルで飲んでいると、向かいの鮨屋のショーケースがどうも気になる。鮨屋のショーケースなのに、鮨のようなものが全く入っていない。何故か、カッパのようなものが入っている。
店を出て、ショーケースをのぞき込むと、やはりカッパである。
「なにしてんですか?」
「ん?俺か?」
「ここは鮨屋ですよ」
「まあ、ほらカッパ巻きとかあるから」
「まあ、そうでしょうが。」
「広い意味では、プロモーションだよ」
「なるほど、、なんかこう、和む雰囲気がありますね」
「よく、誰かに似てるって言われるんだけどね」
「ああ、そうかもしれません」
「いや、でも俺カッパだから」
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