もの書きに関する雑感 その3

もの書きに関する雑感 その3

昔から、「ぬるい文章」はキライだった。誰かを傷つけるくらいの、とがった文章じゃないと意味がないと思ったりしていた。でも最近は、そんな風には 思わない。自分が考えていることを、明確に文章にすることさえ、そんなに大切なことではないように思えてきた。誤解したい人はすればいい、つまならいと思 う人は、見下せばいい。受け取れる人だけ、受け取ればいい。
「城の崎にて」などで有名な、作家 志賀直哉は、書き直せば書き直すほどに、文章が短くなっていったという。あまりにも文を削るので、今では研究者でさえ意味が分からなくなってしまった表現が幾つもあるそうだ。それだけ削って、なお彼の文章は優しい。

いっそ何も伝えないような文章。全て、読む人にまかせてしまうような文章、そんなものでもいいんじゃないかと思う。

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