このページに書く出来事、というのは、全部終わってしまっていることだけだ。現在進行形のことは書かない、基本的に。だから、読む方だって気が楽だ。
今日は、ちょっと違う。生々しいものが読みたくない人は、これを読まない方がいい。
年末から、正月にかけて、僕は殆ど家から出ないで過ごした。例外は、病院に行く時だけだ。少し前の「今日の一言」で書いたように、僕の祖父が今、入 院している。年末の段階で、「年は越せないでしょう」と医者は言ったが、そんなことはなかった。新たな世紀が訪れた朝、彼の命も、新しい世紀の中で燃え続 けていた。
それから4日。既に意識レベルはかなり低下している。希望、という言葉も、どうにも扱いようが無く、家族ができることはただ待つことだけだ。電話のベルの響きが、たまらなく嫌な数日間。
何かすることがあるわけでもなく、何か手に付くわけでもない。ケーブルテレビで鬼平犯科帳 100時間スペシャル(これは凄い)をだらだらと見て、えんえんとWebを巡る。時間が過ぎても、状況は良くはならない。
それは、おかしなことなのかもしれないが、僕はえんえんとアダルトサイトを巡っていた。人の命が終わろうとする空気の中で、僕が求めたのは生。その一番、生々しいやつだ。あるいは、今まで書かなかった、神戸の友達の結婚の話の原稿を書いた。よく書けた。
また夜が来ようとしている。
注:このコンテンツは、後日消します。多分。