
人通りの多い階段に、テントウムシが張り付いている。
ここで冬眠するな、バカか。
引きはがして、植え込みに移す。
久しぶりに、、手に苦い汁を付けられた。
真っ昼間に一人部屋に戻って、夕方からのプレゼンの準備をしている。だだっぴろいスイートルームには、僕のリュックと小さなスーツケースが所在なく置いてある。無意味にでかいライティングデスクに PC を置いて、きっちり詰めた Power Point のファイルを再生する。
ホテルの中庭に面した大きな窓からは、プールが見えている。泳いでいる人は少なくて、たいていはのんびり日光浴をしている。多分、中庭には一度も行かずに終わるだろう。冷房で冷え切った室内に、分厚いガラスを通して僅かに砂漠の太陽の熱気が伝わってくる。
いつもはやらないが、今日ばかりは声に出して、実際に話してみる。僕は昔から、スクリプトを作る、ということはしない。その代わり、スライド毎に話すトピックが即イメージされるまで、各ページをしつこく眺める。
誰も座っていないソファーを観客にして、2回流す。時間はぴったりだ。あとは本番でどれだけ、余計なことを言わず、流れをシンプルに維持できるか。テンションを落とさないで、最後まで行けるか。
ステージに立ったときに、この準備の時間が自分を裏切らないことは分かっている。できることはやったのだから、のんびり本番を待てばいい。それでも、今日ばかりは時間がなかなか過ぎない。
毎度おなじみ、現地のマクドナルドでビッグマックを食べてみるシリーズ。期待高まる、台湾のマクドナルド。空港から新幹線に乗り換える、板橋駅で電車の待ち時間を利用して食べてみた。
改めて説明すると、マックのメニューの中でもビッグマックは僕の好物であり、かつ、だいたいどの国のマクドナルドにも存在している(インドには無かった)。ただし、材料の仕入れと調理・組み立ては、現地の方々が現地の感性で行うので、ユニバーサルなメニューで有りながら、ご当地感がにじみ出てしまう。だから食べ比べると面白い、安いし。
さて、台湾のマクドナルド。オーダーは英語でフツーにOK、接客は至って丁寧。Twitterで流れているようなコスプレを店員さんがしている、というような事は、もちろん無いよ。
出てきたビッグマックは、パンズのふわり感といい、レタスの刻みといい、組み立ての正確さといい、文句が無い。本家アメリカの雑なビッグマックを軽く凌駕するばかりか、日本で「当たり」の時のビッグマックも超えているかもしれないクオリティー。この後乗った新幹線のクオリティーも驚いたけど、これも凄いね。こんな温かい所で、こんな精密な仕事が。
あと、なにげにポテトもカリッと良い感じだった。