ふと、なんか、答え合わせを求められる年齢なんだな、と思った。
選択肢は一杯あって、あるいは一杯あるように見えるだけなのかもしれないが、なんとなく選んでいくと、方向性を詰められていって、なるような感じになってく。と思ったら、突然それが崩れたりもする。
最近思うのは、「オトナ」っていうのは居ないんだな、という事。子供の頃は、オトナというのが居るものだと思って居たけれど、結局本質的には何も変わらない歳を取ったイキモノが居るだけ。
オトナは言うほど主体的に自分の運命を選んでいないし、かといって、意外と理性の外で何かを決めて、運命をたぐり寄せたりもしている。どっちにしろ、コドモもオトナも、たいして違いは無い。もっと早く、そういう事は教えて欲しかった。
テキサスの片隅のショッピングモールに置かれたクレーンゲームでは、見慣れない珍妙なキャラクター達が、新たなオーナーとの出会いを待っている。こうして選ばれるのを待つのも、一つのカタチ。
僕の腕前では、誰一人連れ帰ることはできないから、試したりはしないけど。