OLランチ

Photo: 鯛茶漬け 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, VGA.

Photo: "鯛茶漬け" 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, VGA.

ある日。出先で、午前中の仕事が一段落。皆で相談の上、今日は、このあたりで「OLランチ」にしてみようか。ちょうど、混雑も一段落して、ゆっくり食べられそうだし。


「OLランチ」の基本は、美味しいものを少しづつである。器も、ちょっとカワイクないといけないに違いない。どんぶり飯に、ガッツリと豚ショウガ焼きや、鯖みそをいただくというのは避けたい。

やってきたのは、鯛茶漬けランチが有名な(らしい)某店。で、素直に鯛茶漬けにする。豚角煮ランチを頼んでいる奴もいたが。というか、鯛茶漬け僕だけ?

お茶漬けは、こんなもんで腹いっぱいになるのかよ、という量であったが、それなりに食べた感じになるのは水分のせいか。で、すぐに食べ終わった。それにしても、角煮旨そうね、、。あ、お茶のお代わりは、いいです、、ええ、、。

行き止まり

Photo: 突堤 2002. Japan, Contax RX, Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM), Fujifilm RHP III, F.S.2

Photo: “突堤” 2002. Japan, Contax RX, Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM), Fujifilm RHP III, F.S.2

年齢を重ねると、出来ることと、出来ないことがわかってくる。いや、多分、わかったつもりに、なってしまうのだと思う。

漠然と、こうなるはず、と思ったことが何も叶えられないこと。夢に至る道程の、あまりの遠さと、望みのないこと。


それに、時代だって、きっと夢がないのだ。あるバーのカウンターで、僕の隣に座った二十そこそこの男は、こんなことを言っていた。
「やっぱり金が欲しいですよ、お金が、でも、少しでいいんです。やりたいことだって、無いんだから、、」


学生時代が終わって、就職して、みんなそれなりにプロの世界で、きちんと働いて。もちろん、脱落してしまった人や、道を変えた人もいるけれど、なんとかやっていて。で、ふと見回すと、皆、固まっていた。

周りの皆が、当たり前のように、夢を目指していた季節は終わってしまったのかもしれない。飲みながら、ばかばかしい夢を語ることだって、なくなった。現実にどっぷりひたって、昔の自分は埃をかぶっている。

あんた、その歳で何考えてるの?と言われるかもしれないけれど、もうちょっと夢が欲しい。少し大きな夢は、それを失わないで持ち続ける人間だけが掴める、、。


そうだよね?じゃなかったら、どうやって進めばいい?