なんで、こんな所にいるんですか?
ケロケロ
ここは、トイレですよ?
甲羅、明るいでしょ
まあ、そうですけど。
ケロケロ
第一、あんた亀でしょ。なんでケロケロなのさ。
いいじゃん
、、。よく見ると綺麗かも。
ケロケロ
バーのトイレに置いてあった、亀ライト。
写真と紀行文
なんで、こんな所にいるんですか?
ケロケロ
ここは、トイレですよ?
甲羅、明るいでしょ
まあ、そうですけど。
ケロケロ
第一、あんた亀でしょ。なんでケロケロなのさ。
いいじゃん
、、。よく見ると綺麗かも。
ケロケロ
バーのトイレに置いてあった、亀ライト。
メキシコ生活が長かった友達を、その「なんちゃってメキシコ風」のバーに連れて行くのは少々気が引けたが、まあ、ネタとして面白いのではないか、ということでいってみた。
このあたりの街は、学生が多くて落ち着かないが、この店はちょっと大人でないと来ないみたいだ。漆喰でメキシコ風につくられた店内には、茅葺の屋根 や、それっぽいサボテンがあしらわれ、なんとなく適当につくられていて居心地がいい。チレの形をした電飾がクリスマスでもないのに、チカチカ光る。
小学生時代の大半をメキシコで過ごした友人と、日本国内の学校を転々とした僕。二人とも昔馴染みの友達、というのはあまり居ない。だから、たまたま出会って 6年になろうとする僕達の友情は、とても大切だと思っている。
彼と二人で飲むのは、ほんとうに久しぶりで、話すべきことは沢山あった。僕達は怪しい味のテキーラ・カクテルを飲みながら、これまでのことと、これからのこととを話した。
、、ところで、この店のメキシコ風はどうなんでしょう?
「う?ん、日本だと饂飩屋とかで、和服で運んでくる所とかあるでしょ。なんか過剰っていうか。ああいう感じ」
なるほど。
チレ:唐辛子のこと。
冬の公園の土は、カラカラに白く乾いていた。
風景は、遠くにある昔の色を見ているようだった。小さいときに見た、校庭の埃っぽい砂。
やがて、春が来るさと思っていた。そうしたらまた、緑の斜面を走ればいい。それが、ずっと繰り返されて、ずっと続くと思っていた。
今だって、そう思っている。人は年をとる、ということは少し分かった。その悲しさを少し感じた。でも、やっぱり季節はかわり、春は来る。
大人になると、放って置いたら忘れてしまうことや、感じられなくなってしまうことは沢山ある。見なくなる、聞かなくなる。ふと、自分がなにをしたいのか、探すことも諦めてしまいそうになる。そうならないように。
そして、羊ページも1月21日でまる 7周年。振り返ると、沢山の文章があって、写真があって。
これまで支えてくれた読者の皆さんに感謝。そして、改めて、よろしくお願いします。