佐喜眞美術館

Photo: 1995. Okinawa, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

Photo: 1995. Okinawa, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

1995年、僕は沖縄に渡った。10人ほどのゼミのメンバーと共に、もちろん観光気分で。その頃、僕は学生であり、この旅には「単位を取る」という現実的な意味も含まれていた。

米兵による暴行事件に端を発した、沖縄の反基地運動は、当時、頂点に達しつつあった。日本の仕組みや進む方向について、他の選択肢を考える必要があるのかもしれない。そんな風に感じる人が、その当時は多かったように思う。

一枚目の写真。沖縄、佐喜眞美術館。

この美術館は、那覇の中心部、普天間基地のすぐ横に位置している。沖縄戦を主題にした絵を多く飾るこの美術館が、米軍基地の真横に建てられているのは、ある種の皮肉か。

その佐喜眞美術館の展示品の中でも、最も大きな作品。沖縄戦を描いた、巨大な絵の前に座る。絵の中には、コトバが書いてあった。それを、書き取る。

(普天間基地は、海兵隊のヘリコプター部隊が常駐する飛行場。既に、返還が決定している)

AMラジオ

「ピッチャー、第3球を振りかぶって、、投げました、ボウル。」

AMラジオから聞こえてくるプロ野球中継。おぼろげな記憶をくすぐる、夏の音。テレビ中継では、ちょっと違うのであって、AMラジオ独特の、あの感じが大切。

ターバン

床屋にて。

シャンプーの後タオルをまかれ、鏡に映った自分の姿。

それを見て思った。割とターバン似合うかもしれない。