リバーサイドウォーク沿いの公園から、ミシシッピーを望む。木陰から、巨大な船が見える。川はあまりに広く、穏やかなので、どちらが上流でどちらが下流なのか、一見しては分からない。
ちょっとした南の島と同じ位の緯度にあるこの街には、時々、スコールが降る。大粒の雨は、一瞬にしてカラカラの芝生を濡らし、埃っぽい街を洗い流す。スコールが始まると、あたりはたちまち、物凄い雨と雷に包まれた。
今は、元気のいい太陽がキラリと光り、川面を美しく照らしている。そういう雨上がりの街。
写真と紀行文
リバーサイドウォーク沿いの公園から、ミシシッピーを望む。木陰から、巨大な船が見える。川はあまりに広く、穏やかなので、どちらが上流でどちらが下流なのか、一見しては分からない。
ちょっとした南の島と同じ位の緯度にあるこの街には、時々、スコールが降る。大粒の雨は、一瞬にしてカラカラの芝生を濡らし、埃っぽい街を洗い流す。スコールが始まると、あたりはたちまち、物凄い雨と雷に包まれた。
今は、元気のいい太陽がキラリと光り、川面を美しく照らしている。そういう雨上がりの街。
ミシシッピーと言えば、汽船でしょ。というイメージは、少なくとも「観光」という分野では間違っていない。
観光客の期待にこたえるために、今日もニューオリンズでは汽船が運航されている。ディズニーランドのマークトゥエイン号を、思い切り巨大にしたイメージ通りの汽船も、もちろんある。本当は、その写真を載せるべきなのだが、でかさに圧倒されて撮り忘れてしまった。
代わりといってはなんだが、もっと小ぶりの、手ごろな汽船をご紹介する。ケイジャン・クイーンという端正な名前の彼女は、眩しいホワイトに上品なグ リーンのカラーリング。そういえば、ニューオリンズのマクドナルドは、赤地に黄色ではなくて、緑地に黄色のロゴだった。ニューオリンズには、緑色がしっく りくるのかもしれない。
市内の至る所では、今、さるすべりが満開。ミシシッピーのリバーサイドウォークにも、さるすべり。ニューオリンズは、緑と水の多い街だ。
7月、この時期は観光都市としてのニューオリンズが、最も輝く季節だという。ジャズが絶え間なく流れるバーボン横丁には、毎晩、全米各地から観光客 が訪れる。僕もホテルの廊下やエレベーターで、楽しそうな家族連れとしょっちゅうすれ違った。目を丸くして僕を見ている子供、日本人見たこと無いの?珍しい?
それにしても、南部のこの暖かい気候は、みんなの気分を寛容にしてくれる。もっと言ってしまうと、年がら年中、酔っぱらって気分がいいなぁー、とい う感じ。それでかどうかは知らないが、ニューオリンズは、全米で最もアルコールとタバコの消費量が多い街。そして、路上でアルコールを飲んでも良い、アメ リカで唯一の街。