羊ページの歴史

このページ、記録に残っている限りでは 1996年の1月から更新し続けている。今日は、少しその歴史を振り返る。([更新履歴]には歴史の一端がある)

個人がホームページを長く続けることは、とても難しいことだと思う。僕が、このページを作り始めた96年、僕の周りでホームページを作っていた人も、今ではほとんどやめてしまった。

人の生活や、心境は絶えず変化する。その中で、不特定多数の人間に対して、メッセージを発し続けるのは、非常にタフなことである。
「今日の一言」は日記ではない。日記ではないから、いろいろと強がって書いている部分が多い。これは、僕のよそ行きの文章である。

にもかかわらず、過去の文章(あまり昔のものは載せていないが)と読み比べてもらえば、その時々で、僕の文章にいろいろな変化があることに気づくだ ろう。明るいとき、沈んでいるとき。感情が出ている時、感情を押し殺しているとき。そういう意味では、このページは、僕の歴史の一部でもある。

実は、このページを運営してきた 2年半あまりの間に、ホームページ自体を閉鎖しようと思ったことが、何度もある。

理由は様々だ。しかし、突き詰めていくと、パブリックな場所に自分の文章を掲げておく事が、耐え難くなるのである。自分の存在を、ずうずうしくアピールするのが、たまらなく嫌になる。

しかし、それでも何とかこの場所が存在しつづけているのは、何故だろう。

ふと考えてみると、僕という人間が生きて、何かを作ったという証は、寂しい話、ここにしか無いのである。もちろん、僕にも勤める会社があるし、友達もいるし、家族もいる。しかし、僕が生きて、後に何が残るのだろう。皆さんも、そんな事を考えてみたことはないだろうか。

そんなことを考えると、このくだらないホームページが、僕の中でいつの間にかとても大きな存在になっていることに気がつく。

お前は、あれを作ったじゃないか、、と。

僕は、文章や写真(というか、デザインだな)が好きだから、こういう場があることはとてもラッキーだ。幸い、褒めてくれる人もわずかだがいる。たまに、感想も来る。(あんまり来ないけどね)

でも、また何度も消したくなる事があるだろう。でも、頑張って続ける気でいる。約束はできないが。

まあ、とにかくページの誕生以来の読者の人、あるいは最近、ここを見つけた人。みんな含めて、約 2年半どうもありがとう。そして、これからもよろしく。

たぶん、それはニュースにすらならない

最近の湿度の高さというのは、もはや殺人的。とにかく気分の悪い、じっとりした空気が街中にたちこめ、なにもかもが嫌になる。たかが湿度で気分がこんなに変わるのだから、しょせん動物なんだなとも思う。

冷房の寒さでは、並ぶもののない某私鉄でさえ、最近はクーラーの利きが甘い。そこに、うるさいおばちゃんとか、携帯で話すやつとかがいると、車内のイライラした空気はさらに倍増。

そんな中、僕が乗っていた電車に、人が飛び込んだ。

突然、急ブレーキを感じると、電車が止まった。窓の外は、急行は通過するはずの駅。嫌な空気。「電車が人と接触したため、現在救出活動を行っています。」というアナウンスが車内に流れる。

その時、僕の前に立っていた女性が、電話をかけ始めた。
 「あー、もしもしぃ、いま電車とまっちゃってるんだー。30分ぐらい遅れるからぁー、、、」
 僕は彼女に対して、むかついたりはしなかった。ただ、数十メートル先か、もしかしたら自分の足下で、人が生死の境にいるときにも、やはり、そんなことには関係なく、世間は動くものだ。そういうことが、凄く分かってしまった瞬間だった。

電車は、15分で救出(もしくは、回収)を終え、20分遅れで動き始めた。翌日の新聞には、その事故の話はでていなかった。たぶん、それはニュースにすらならないんだろうね。

You are perfect for me.

映画を見ていたら、「You are perfect for me.」という台詞があった。

日本語にするとかなり恥ずかしい(英語でも恥ずかしいが)けど、、、。無理矢理訳すと、「私には十分よ」とかそんな程度になるのかもしれない。

perfect な人というのは絶対居ないのだろうが、「You are perfect for me.」と言える人はどうだろうか。