本年の抱負と致しましては、
なるべく、ごろりとして過ごしていきたいと思います。
あと、腹八分目。
写真と紀行文
本年の抱負と致しましては、
なるべく、ごろりとして過ごしていきたいと思います。
あと、腹八分目。
友人は、胃の調子が一気に悪くなったようで、ベッドの上でごろりとし始めた。
地溝油のせい、というわけでもないだろうが、上海に来てから体に良いことをした覚えもない。
彼は毎朝、食あたりの予防と称して正露丸を飲んでいる。そもそも正露丸が予防薬だった気がしないし、腹も痛くないのによくあんな臭いのものを飲めるな。
胃の調子が悪い時には水。
香港で彼が「怪しい」と言って、あれ程飲むのを避けていた、ワトソンズのミネラルウォーター。しかし、ここ上海では他にさっぱり馴染みのブランドは見当たらず、ワトソンズ印のミネラルウォーターだけが水分補給の頼みなのは皮肉な話。
なんといっても、これしか知らないのだ。
発展途上というか、そいう国に行けば行くほど、乗り物の速度はおかしいぐらい速くなる。
安全とか、人命とか、そういうもののないがしろ度が上がっていく気がする。
自分の国では絶対犯さないようなリスクに、ちょっと乗り物に乗ろうとしただけで踏み込んでしまう。
チャオプラヤ川を走るモーターボートのバスも、そういう意味ではおかしなぐらいの速度を出して、川面を突っ切って行く。これ、ひっくり返ったら確実に・間違いなく死ぬなと思う。
タイの人々がそんなにせっかちだとは思わないし、むしろのんびりしている感じだと思うのだが、この速度はいったいなんなんだろう。
お坊さんも、その鮮やかな袈裟を、川風になびかせている。