1秒間の東京

Photo: 2000. Tokyo, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

Photo: 2000. Tokyo, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

レンズが見た、1秒間の東京の風景。

この写真を撮った都庁の中央広場は、僕の通勤ルート。夕方を過ぎればカップルが、ぐるりと広場の外周を取り囲む。人びとが、なんとなく惹かれ、集まってくる場所。


大きな建物は、心の中のなにかをくすぐる。僕がいままで足を踏み入れた建物の中で、最も印象的だったのは、バチカン大聖堂。その壮麗さと、スケール、凝縮感。それに比べるものではないが、新宿副都心の高層ビル街と都庁の織りなす風景には、いくらか、見るべき物がある。

あまり関係ないけど、次は、イスタンブール(トルコ)のブルーモスクに、行ってみたいなぁ。

休日のトウキョウ

Photo: 2000. Tokyo, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

Photo: 2000. Tokyo, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

休日のトウキョウ。シンジュク。

友達の結婚式の二次会でカメラマンをやって、そのまま、近くの都庁にフラフラと行ってみた。この見慣れた景色、カメラの目から見ると、どんな風に見えるのだろう?

カメラは一瞬の光を捉えるため、だけのものではない。少し時間をかけて、日頃は見えない物を撮ることだってできる。1秒間、フィルムに光をあててみた。

控えめのライトアップを施された外壁は明るく浮かび上がり、赤く伸びた柱の彫刻は眩く光る。

「1秒の視点」

ちなみに、この写真を撮った直後、都庁の警備員に敷地から追い出された。都庁って、撮影禁止なんだそうだ。見た目や、機材から、雑誌の取材かなんかだと思われたらしい。あくまで記念写真なのに、、。

美しいカタチ

Photo: 2000. Tamagawa, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, AGFA APX100

Photo: 2000. Tamagawa, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, AGFA APX100

デザイン、あるいはフォルム。そこには、工業製品の全てが顕れる。設計思想、素材の吟味、加工の精度。全てが、注意深く行われ、なおかつ、鮮やかな才能と、幾つかの奇跡があって初めて、目の覚めるような美しいカタチが顕れる。たかが見た目、などと言うことはできないのだ。

写真はポルシェのハッチバック部分。多分、この車の中でも、最も美しいカタチが出ている場所。滑らかな塗装面に、多摩川土手の風景が映り込む。