「遠足のお知らせが」来たので、遠足に行く。
お知らせの翌日が本番、というスケジュールだったので、集合したのは、OL侍(仮名)と、ホスト(仮名)と、僕。
天気は快晴、ちょっと普段は買わないような値段の私鉄の切符を買って、一路現地へ。大人の遠足は現地集合です。
遠くから太鼓の音が聞こえてきて、お祭りの気分がしてくる。畦に植えられた花が満開で、でも匂いはしない。
芝桜を目当てにした観光客で、この週末は一年で一番街の人口が増える数日間だ。田んぼ沿いの径に、人々の列が出来ている。
何も書くことが無いような、とても、平和な一日。沿道では、農家の人たちが、即席のテキ屋になって、冷やしたキュウリなんかを売っている。さらに は、シメジやら(特産らしい)、芝桜の写真やら、なんでもアリだ。そういえば、昼間に見るホスト(仮名)は、その濃いめのサングラスも相まって、なんだか テキ屋っぽいね。
それにしても、太鼓の威勢が良い。地元の人たちが、そろいの法被を着て、腕前を披露している。
「これが噂の、太鼓のエクササイズか?」
「それは、タイコビクスね」
さすが、OL侍(仮名) は何でも知っているのだな。