長年疑問だった、NHK ラジオ第一のお昼過ぎに流れてくるアノ曲。検索してみたら、ちゃんとあった。2種類の違う曲かと思ったら、1つの曲の違うパートなのか。作曲者の古関裕而は、東京オリンピックのテーマを作った人、というか、モスラのテーマを作った人だそうだ。そこが繋がるとは思わなかった。
まだ小学校にも行かない小さい頃、お昼になるとラジオからこの曲が流れてきて、僕は脇で納豆ご飯とか、ソーセージの缶詰とか、そんな昼ご飯を食べていた。親の方針?だったのか、家ではテレビを見ないで生活していたから、僕はずっとNHKのラジオを聴いていた。
僕の語彙とか、日本語を使う基本とか、そういうものはこの時期に作られたんだと、今になって思う。僕にとっての言葉は、文字よりも音の方が大事に感じられるのは、そういうこともあるのかもしれない。文章を書くときにしても、音として整っている事が、僕にとっては一番大事なのだ。
ここ数年、Padcast でBBC World Service のニュースを聴いてきた。でも、もうちょっと沢山聴こうと思う。何かをしながら聴くことができるラジオの魅力と、新しい言語を頭の中に根付かせる力を、もう一度発見した気がしているのだ。日本語をラジオで学んだように、英語をもう少し頭の中に根付かせられたらなと、思うのだ。
今、便利に聴いているのは、KCRW News。北米系と BBC のニュースをバランス良く配信してくれる。それから、ここ数日は Al Jazeera English のラジオがやはり凄い。テレビで見るよりも、もっと現地を近く感じるというのは、言い過ぎだろうか。
そういえば、予算削減に伴い、BBC の World Service が大幅に縮小されるというニュースが、BBC でここ数日繰り返し流れている。愚かな事だと思う。反対派の誰かが言っていたが、公正な(かどうかは議論があるかもしれないが)報道、言論の自由、そういったものを通して、世界に英国の権威を示すのに、これほどコストパフォーマンスが良いものは無いし、その効果は計り知れないはずなのに。