マラッカの猫は、どこからやってきたのだろう?この半島に、猫が昔から居たとは思えない。
マラッカは古くから海上交易の要衝だ。無数の船がここに投錨し、無数の人たちがここに滞在し、あるいは骨を埋めたことだろう。
今、僕のまえで長く伸びているこの猫も、その祖先は船乗りがねずみ取りのために、遙かヨーロッパから連れてきたのだろうか。あるいは、その古風な体型と顔立ちを見るに、エジプトあたりの猫発祥の地から、乗り込んできたものだろうか。
マラッカの猫の体は皆小さく、ほっそりしている。日本の海の近くの猫は、餌がよいからみな体格がよいが、ここの猫たちはそういうものでもないようだ。
飼われているのか、あるいは、そこに存在しているだけなのか、それもよく分からない。が、モスクの広場で超然と昼寝にいそしんでいる彼の目線は鋭い。
イスラムの猫だなぁ、と勝手に合点し、起こしてしまった事を詫びて立ち去る。彼の祖先は、イスラム教徒と共にダウ船に乗ってきたのかもしれない。
あれ、マラッカって本体は大陸と地続きだったと思ったけど、ちがったかの。
猫が細くて小さいのはあれです、多分暑いからです。
何とかの法則ってあったかと思います。
そういえば、マレー「半島」か。島じゃないよね。 :oops:
灼熱、ってほど暑くもないと思うんだけど、とにかく痩せ猫しか居なかったです。
ベルクマンの法則だった。気のせい、も有力な法則。
太ってると放熱に不利なのか。 :idea:
うむ、だからあんなに汗かいてフヒィフヒィってなるんだね。