ディスカバリーチャンネルをボーッと見ている。
南極のペンギン。
ペンギンは宿営地と餌場の開氷面を往復して生活している。
しかしある日、一匹のペンギンが宿営地と開氷面の真ん中で立ち止まる。そして、仲間から離れてただ一匹、遙か内陸の山脈を目指して歩いて行く。
例え、彼をつかまえて、宿営地に連れ戻したとしても、また山に向かっていくのだという。
海のない内陸部は遙か 5,000km 続き、待っているのは死。彼らが山に向かう理由は、分かっていない。
ヨチヨチ歩いていくその鳥は、最期に何を見るのだろう。