部屋の一角に椅子が何脚か置いてあって、坐って作品を観るのに丁度良い。が、これも岡本太郎の作品だ。よく見ると、ちゃんと窓際に作品名をかいたプレートがある。
でも、やっぱり丁度良い椅子なので、お客さんはどんどん座っている。ちょっと難しそうな表情を浮かべながら作品を観ていた女性の1人客も、「ふー」という感じで荷物を椅子の上に置いて一休みだ。
この記念館の良いところは、そんな風に、堅苦しくなく作品とふれあえること。
みんながそうするせいか、座面の布はちょっとすり切れている。いやー、それは作品なんだよなー、とちょっと心楽しくその光景を眺める。