寒い冬の朝。
林の中で焚き火を囲み、暖を取る甲冑姿の農民。繋がれた馬達は、風上に尻を向けて寒さをしのいでいる。
時代劇映画の撮影で、出番待ちをするエキストラ達の風景だ。当時助監督だった黒澤明は、その光景を見て、こういうシーンこそ撮りたい、と思ったそうだ。その時代の、日常のリアリティーを撮る。映画だから出来ることだ。
映画は万人には撮れないが、僕達も僕達の日常の中で、「美しい」「カッコイイ」「面白い」と思ったシーンに出会うことができる。そして、その感性は、映画監督のそれと、さしてかわるものではない。(まったく違うとすると、僕達は映画を面白いとは思えないはずだ)
そして、そんなシーンを目に焼き付けるばかりではなくて、思うままに切り取っていけたら楽しい。Cyber-shot U10 を数日使ってみて、これはそんな用途にぴったりだと思った。何かを探しにいく、というのではなくて、偶然出会って目にしたものを、少しだけ持ち帰る感じ だ。
あ、この看板キレイ。
それぐらいのもんで。