猫舌ランチ

今日は寒いので、昼飯にラーメンでも食べようかと思ったら、出てきてビックリ、餡かけの具がかかっており、まるで冷めないおかげで、ちっとも食えない猫舌の皆さん、こんにちは、羊ページです。


同僚で、食べるのがえらく遅い女の子がいる。喋ってばかりで遅いとか、好き嫌いばっかりで遅いとか(例:ピラフからピーマン片を全部除去する)、そういうことではない。単に、遅いのだ。

はじめて皆で昼飯を食べに行ったとき、「私食べるの遅いんです」と言っていた割りには、まあ、なんとかなるかと思っていたら、「今日は必死で頑張った」という。確かに、料理が来てから、彼女は一言も喋らず、丼と格闘していた。食べるのが遅いというのは、特に都心のランチ戦争的状況のなかでは、たいへんだなぁと思う。


僕は、食べるのは早くもなく、遅くもない。しかし、猫舌という弱点をつくメニューを頼んでしまったときは別。特に、これからの寒い時期は、猫舌で冷え性の人間にとっては、きわめて微妙な時期である。

暖かいものを食いたく、かつ、熱すぎるものは食えない。例年よりはやく雪が降るようなこのお寒い御時世では、ランチメニューも、いきおい熱いもの系になりがちだ。

たっぷりとしたラーメンの上に、餡かけがかかってやってきた時の「しまった感」、あるいは、周囲につられて芳ばしくチーズの焼けたグラタンなどを頼んでしまったときの「やっちまった感」。はたまた、今日の吉野家はちょっと飯が熱くないか?という「ざんねん感」。

そういう時は、「昼飯ぐらいゆっくり食おうよみんな」と思ってしまう。あるいは、せめて「ぬるいもの屋」みたいな(ファーストフードでもいいから)、食い物屋をつくっていただきたい。ぬるめ豚汁とか、人肌ラーメンとか、絶対固定客がつくと思うのだが。

注1:極度の猫舌は、ラーメンにさえ氷を入れるという。僕はそこまではいっていない。
注2:吉野家の飯が熱い場合(そして熱いのだが)、半熟卵を投入することによって、かなり緩和することが出来る。

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