Palmと街に出る

Palm と街に出るの巻。

まあ、前回は僕が 2時間半遅れたわけで、その点では、あまりとやかく言う事もできまい。一人で喫茶店に入ってぼんやりする、といった事が極端に苦手な僕は、改札を出ずに、待ち合わせの駅で時間をつぶすことにした。

そして今、昼下がりのホームのベンチに陣取っている。気の抜けたような、温い午後の日差し。向かいのビルの軒先で、追いかけっこをする鳩をながめて、1時間が経とうとしていた。

左手に持った Palm Vx は、ちょっとお洒落めの PDA。つるっとした、シンプルなデザインは、都心のホームの風景の中にあって、違和感を感じさせない。アルミニウム製、ダークシルバーのボディーは重さ たったの 110グラム。Palm という名前の通り、掌に収まってしまう。

少し文章を書いて、少し鳩を見て、少し人を見る。その繰返し。時折、電車が着くとまばらな人混みができあがり、そしてすぐに消える。

Palmの良い点は、こんな時間を使って愚にもつかない文章を書いたり、ちょっとしたゲームをしたりできること。文字を手で書く事が極端に減ってずいぶんたつが、Graffiti と呼ばれるユニークな手書文字を使って文章を書くのは、楽しい。

携帯が震え、待ち人の名前を表示する。ハトの観察時間はおしまい。Palm も閉じる。

以上。

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