ビジュアライザ

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まだ、mp3等が出る前、MMLベースのミュージックプレイヤーの頃から、ビジュアライザが大好きだった。(ビジュアライザという言い方が正しいのかな。iTunesで言う、ビジュアライザ。WMPで言う視覚エフェクト)
初期のものは、いい加減なスペクトルアナライザとか、チャンネル毎のボリュームぐらいしか出なかったのだが、音楽に合わせて動くバーを見ているだけで、なんか楽しかったのだ。
mp3が出て、マシンパワーが上がると、ビジュアライザも進歩して、Music Matchなんかのビジュアライザは、かなり格好良かった記憶がある。音に合わせて、変化する波形を、多段に重ねて、変形させていく処理を見ていると、リアルタイムに芸術作品をつくり出しているような錯覚すら覚える。
そんなビジュアライザの中で、ひときは格好良いのが、iTunesのビジュアライザだ。ビジュアライザの仕事は、たいてい、ある基準点の波形に色を付け、時間経過とともに、変形・変色させていく繰り返しだ。その変形のさせ方、組み合わせ方、色の選び方、変化のタイミング。そういったものの、洗練のされかたが、とても凄い。
リリースノートとかちゃんと読んでいないのだが、アップデートのたびに、ビジュアライザにも手が入っている気がして、いつも新鮮なビジュアルイメージを見せてくれる。下手な、PVよりもずっと良い。
ここまで考えてくると、いつも突き当たるのが、これは機械が生み出している芸術なのか?あるいは、プログラマが生み出した芸術なのか?それとも、受け手が感じている芸術なのか?というようなこと。
ビジュアライザが生み出す映像は、時として、下手に人間がつくるイメージなんて及ばないようなものである。しかも、それを絶え間なく生み出してくる。そうなったときに、個々のイメージの価値は、どれほどのものなのか??全自動で出てくるイメージに、人はどれだけの価値を見いだすんだろうか。

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