20年、IT業界に居ながら、まるでシリコンバレーに縁が無い生活を送ってきた。変な砂漠みたいな所とか、湿ったアジアの島とか。そんなのばっかり。
なかでも、シリコンバレー組の誰もが口にするなぞの単語、101(ワンオーワン)。
「101の渋滞が酷いんだよねー」
「あのホテル便利なんだけど、101の直ぐ横でうるさいんだよね」
などと、訳知り顔で会話するシリコンバレー組と、僕の間には深い溝があった。101、それはそんなに凄い道路なのか、人々が口々に言う、そのハイウェイは、さぞや特別な場所なのだろう。そして僕はついに、101に向かっている。
くっそ普通の道路だった。
101って、英語で、入門とか、基本の基本っていう意味もありまんねん。
20年にして基本に還った感じですね。。