僕をひっぱたいた女は、ママになっていた。とあるパーティーに、彼女は息子を連れてやって来た。
久しぶりの仲間と会って、ママはおしゃべりに、どこかに行ってしまった。息子は、まったくそういう事に慣れていない僕の両腕に預けられることになった。
それでも、全く落ち着き払った息子は、動じる気配を見せない。パーティー会場のシャンデリアを見上げながら、ヒカリモノ好きのメンズ 0才は目を輝かせていた。なるほど、でかいシャンデリアの下に移動すると、更に目が輝くわけだな。
後から聞いたら、彼女は皆に「あれは旦那?」と訊かれて、めんどくさくなったから、「旦那みたいなもの」と説明したそうだ。
めんどくさがりすぎだ。
注:「私のイメージで」と同じ人です。