Solid State Society

mark490.jpg銀座を歩いていると、ニッサンのショールームに見慣れない車。何のコンセプトカー?と思ったら、攻殻機動隊のタイアップ企画だった。
攻殻の新作は Solid State Society
コミュニケーションの深化は、個々の意志の消失と、新しい集団的な意志の誕生を招くのか。ここしばらくの攻殻機動隊がフォーカスしているのは、おおまかそういうテーマのように思う。ともすれば、空回りするこの手のテーマだが、今回のSolid State Societyでは、登場人物の「人間くささ」のような部分を対立軸として丁寧に出していく事で、うまくバランスがとれていたという印象を抱いた。
コミュニケーションの深化はしかし、それでも、自らの体という制約を超えることは出来ないと、今の僕は思っている。そこに「義体」というフィクションを持ち込んだことに、攻殻機動隊のコンセプトの先進性と広がりがあるわけだが、果たして、本当の未来はどっちにあるのだろう。
それにしても、この攻殻機動隊の原作はコミックにして、3冊だけ。原作の新作は長く書かれていない。そのキャラクターと、プロットを元にして、再構成に再構成を重ねて新作を作り続けている。なんというか、これってサザエさん??

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