久しぶりに電話。

大学時代の友人から久しぶりに電話がある。

たいして元気そうでも無いので安心する。妙にテンションが高かったりすると、ホントやばいと思うのだが、あれぐらいグダグダなら丁度良いと思う。

他人の本棚の中身をよく覚えている人間というのが、どれほど一般的なのか知らないが、そういえば、彼は僕の本棚の中身をあきれるほど良く覚えていた。


最近、本やら CD やらを沢山捨てているという話をしたら、「あれは捨てたのか」とか「あれはどうしたんだ」とかいう話をしてくる。俺の本棚を、なぜそんなによく覚えているのだ。

でも、彼が覚えている本というのは、僕の中でもなんとなく捨てにくい本だったりして、痛いところをついてくる。拘り、っていうんじゃなくて、「棘」みたいなものかもしれない。

暫く考えて、で、全部捨てた。

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