冬の公園の土は、カラカラに白く乾いていた。
風景は、遠くにある昔の色を見ているようだった。小さいときに見た、校庭の埃っぽい砂。
やがて、春が来るさと思っていた。そうしたらまた、緑の斜面を走ればいい。それが、ずっと繰り返されて、ずっと続くと思っていた。
今だって、そう思っている。人は年をとる、ということは少し分かった。その悲しさを少し感じた。でも、やっぱり季節はかわり、春は来る。
大人になると、放って置いたら忘れてしまうことや、感じられなくなってしまうことは沢山ある。見なくなる、聞かなくなる。ふと、自分がなにをしたいのか、探すことも諦めてしまいそうになる。そうならないように。
そして、羊ページも1月21日でまる 7周年。振り返ると、沢山の文章があって、写真があって。
これまで支えてくれた読者の皆さんに感謝。そして、改めて、よろしくお願いします。