梅干し。
手前10メートル。
東京 青山の奥深く、謎の看板が目にとまり、思わず路地に入った。そこには、子供の頃に住んでいた街の、商店街を思わせる風景があった。低い空にかかる、入り組んだ電線。
探せど、探せど、梅干しらしきものは無し。それは梅干屋なのか、あるいは、梅干のブロンズ像かなにかか。あたりを 5周して、それらしきものを見つけられず、日が暮れた。
見つからない梅干し、買えない梅干し。いや、別に大好物とかではないのだが。
夜のとばりが降り始めた午後 5時。今日もレトロな街灯に灯りがともり、梅干しの看板に、火が入る。
注1:Contax T3 の精度と描写力に驚いた一枚。Zeiss 特有の深い青。
注2:昔、ウメボシ殿下っていう漫画がありましたねぇ。