オコゼの頭

いちおう、忘年会というのが、ちらほらある。とはいっても、行きたい人だけが、行きたいところに行く、という極めてバラバラな感じの忘年会ではあるが。

この時期、よく頼むのがオコゼの唐揚。芳ばしくて美味いけど、あんまり食べるところがない。骨も太いし、なにより頭がでかい。見た目の割に、食べ応えの無いつまみだと思っていた。

が、オコゼの頭って丸ごと食べられるみたい。野生の勘は失っても、人間は動物。魚だって、丸ごと喰えないはずはない。ちゃんと二度揚げして出してくれる店なら、ポン酢につけて、頭からバリバリ食べられるというわけ。

このあいだ、「オコゼの頭は喰えますよ」と教えられて、存外に美味いことを知った。食わず嫌いだったか。

注1:オコゼ(虎魚)。口が開き気味、10センチ前後、ごっつい顔の魚が唐揚になって出てきたら、それはきっとオコゼだ。カサゴ科の魚で、海に棲んでいる。
注2:作者は、魚を昭和一桁世代のようにキレイに食べる習性があるので、中骨まで丸ごと食べたが、初心者は喉に骨を刺したりしないように、十分注意して欲しい。

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