ヴェネツィアの中心部、サン・マルコ広場(Piazza San Marco)から名前の由来となったサン・マルコ教会を望む。
2月の足の長い夕日が、聖堂の屋根を琥珀色に染める。日が沈むと直ぐに、眼前のアドリア海から冷たい風がやってくる。風は入り組んだ水路を渡り、街 中の熱気を冷ましてゆく。ここは南欧だが、晩秋の北国にいるみたいな寒さ。緯度の高さが影響しているのだろう。
夕暮れの影が伸びて、カフェも店をたたんだ。広場に面したここのカフェでは、外に椅子やテーブルを沢山並べてお客を迎えている。外とはいっても、 ちゃんとウェイターが世話をしてくれる。(逆に言うと、チップを取られる)
ヨーロッパのカフェは、飲む場所によって料金が違う。店内と店外(テラス等)では値段が倍以上違うこともある。カウンターで注文する時に、どこで飲 むかを告げ、場所に応じた金額を払う。外で飲む方が高いので、地元の人はたいてい店内で飲んでいるようだ。