新コーナー

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

今年は、ちょっと写真に力を入れようかなと、考えてます。

で、新しいコーナーをつくってます。まだ beta版ですが、[こんな感じ] です。

続LS-5000 そして保存方式を考える

今回のフィルムスキャン用のシステム導入にあたっては、Webの情報に色々と助けられた。まあ、今の時代にフィルムスキャナを新規に導入したいという人は多くはないだろうが、せっかく集めた情報なので、まとめて書いておくことにする。
LS-5000を使ってみると、フィルムのバッチスキャンが非常に快適であって、Dimage Scanを使用していた時には、とても試そうという気にならなかったある事に挑戦してみたくなる。つまり、手持ちのフィルムの「全数スキャン」だ。
今まで僕は撮ったフィルムについては、ネガ・ポジ関係なく、スリーブ仕上げで現像のみの処理にしている。それが一番かさばらないし、費用もかからないからだ。(スライドマウントにすると高いよね、、かさばるし)で、それらのフィルムは、めぼしいコマをスキャンしたら、そのまま防湿ケースに放り込んでおく。そして、気がついたらケース一杯の、何が何だかわからないフィルムがそこにあるという事態である。
一体、何本あるのだろう?200本数えて嫌になった。(そして、もっと有ることが分かった)これをまずは整理して、ファイルしないと、とてもスキャンする作業は無理そうだ。ということで、フィルムスキャナを買った僕が次に悩むことになったのは、どんなファイルにフィルムを整理するかということだ。
新宿ヨドバシカメラのカメラ館(そう、ヨドバシカメラは、家電量販店ではなくて、もともとカメラ屋だ)の地下には、額縁やフィルム用のファイルなどがかなり充実している。今回探すのは、スリーブで36枚撮り(6コマ切り x6)を単位に収納可能なファイルだ。
フィルム用のファイルは、色々種類があるが、以下の点にポイントを絞って、コクヨの「 ネガアルバムB4天とじ具2穴35mm片面乳白20枚(ア-201D)」を選択した。写真関連のメーカーが出しているアルバムもあったが、値段が少し割高で(こういう一般には売れないものは、本当に割高だ)、文具系のメーカーの製品の方が供給も安定していそうなので、コクヨにした。
・コメントを入れたタグを入れることができる
(タグを入れる紙は、上部ではなくて、下部でないと後から見つけにくいことが分かった。めくってみられないから。コクヨは下部にある)
・横綴じではなくて、縦綴じ
(横綴じは扱いがやっかいなように思えた。でも縦綴じも、あんまり良くないかも。)
・スリーブフィルムが入れられる
(スライドマウント用は結構あるのだが、スリーブ用は実は選択肢が少なかった。コクヨは片面乳白色と、透明の2種類が選べる。乳白色の方は、ネガフィルムに、透明はポジフィルムのスリーブを入れるのに向いている)
・遮光できるケースに入っている
(残念ながらコクヨは遮光できない。紙箱に入っているものが多いようだ)
・台紙の追加ができること
(コクヨは20枚入りで、50枚収納可能だ。リーフレットは別売されている)
なんやかんやで、1万円近くしたが、フィルムをきちんと保管できるのであれば、仕方がない。あとは丸二日がかりで、フィルムファイルに詰め替える。これはかなりシビレる作業だが、これを更にスキャンするとなると、、。
続く。

引き続き、 LS-5000とVueScanの話

Nikon Film Scanner LS-5000EDとの格闘は続く。

カラーポジとカラーネガについては、付属のNikon Scanでなかなか良い結果が出た。しかし、モノクロネガがダメ。SCSIカードがささっていたときに出ていた縦縞が再現してしまい、悩む。

VueScanでスキャンすると、発生しないのでそちらを使おうかと思ったが新たな問題が。ストリップフィルムアダプタのSA-21を使った際に、auto frame offsetが正しく検出されないのだ。この問題は、SA-21に絡んで、LS-4000の頃から存在するらしい。実はSA-21のガイドフレームはフィルムの上下数ミリに被っている。そのため、ネガティブフィルムのモードでスキャンすると、上下部分は完全に露光した状態(ネガが真っ黒だから)にスキャンされる。そうすると、スキャンソフトからは、上下が完全露光して、コマ間だけが未露光の状態に見える。VueScanはそのアルゴリズム上、上下左右に未露光の部分が無いと、正常にframeを認識してくれない。このため、ネガティブフィルムをバッチスキャンしようとすると、frame offsetが狂ってしまうのだ。

と、長い説明になってしまったが(いろいろ海外のフォーラムをまわったりして調べた、、)、ようはバッチスキャンするときに、コマの位置合わせを手動で行わないといけないのだ。これは結構面倒。この問題は、VueScanのサポートでも何度も取上げられており、version 8.xではかなり改善されたと言われているが、事実として、SA-21 + VueScan 8.3.83 + Kodak 400TXではauto frame offsetは効かない。解決策として某掲示板に書かれていた最後の手段は、SA-21のフレームの上下を削る(!)というもので、これならVueScanもきちんとフレームを検出してくれるそうなのだが、、。削るって、、。


では、機械的にframe offsetの自動検出はできないのかというと、Nikon Scanでは検出してくれる。だからアルゴリズムを変えればできないことは無いはずなのだが、、。

ということで、Nikon Scanでまともにモノクロネガがスキャンできないか、再度挑戦。ノートPCにNikon Scanをインストールしてみると正常にスキャンできるので、デスクトップ側になにか問題があるのだと思われる。ASPIドライバのせい?あるいはSCSIカードのドライバが残っている?などいろいろ悩んで、ふと、再度スキャンしてみたら、普通にできた。何故治ったのかは不明。やっぱり機械ものというのは根気だなと思う。

さて、Nikon ScanとVueScanのモノクロネガのほぼ同条件(Digital ICE無し、4000dpi、2パス、AF有り、16bit)でのスキャン結果を比べてみると、VueScanの方が、ヌケが良い。グレインノイズも、ほどよい。VueScanの手間をとるか(つきっきりになる)、Nikon Scanの便利さをとるか、難しいところだ。

いずれにしても、これで後はコダクロームだけか。