10年以上も、A3に出力した写真を何枚も部屋に貼っていて、それが当たり前だったのだけれど、剥がしてみれば、数分。そして、その後の景色もさっぱりして割と悪くない。そんなものなのか。
引越を控えての、原状復帰。
ひっきりなしに引っ越すタイプの人というのも居て、そのエネルギーに関心するし、無駄な話だとも思うけれど、いろいろリセットしてしまうには、確かに良い方法だ。
新しい部屋に引っ越して、まっさらの広い壁に、ポツンとBraunの時計だけが浮いている。そうはいっても何か、欲しい気がした。
一枚だけ、屋久島で撮った写真を、簡単に額に入れて吊してみる。安心・安全のスタンダードな白い内壁に、良く映える。
顔料インクでも退色感は否めない、何かのサービスで出力し直そうかと思う。