「ロシア人にとって、一杯は少ない
二杯は多い。だから、三杯だ。」
Discovery channel でやっていた番組で、ロシアのウォッカメーカーの研究員が言っていた。
わけが分からない。
そうして、ドロドロになるまで凍らせたウォッカで乾杯。三杯どころではない、四杯も五杯も飲み続けるのだ。
わけが分からない。
その答えは、ロシアに行けば分かるだろうか。
結論としては、分からなかった。だって、誰もウォッカなんて飲んでないのだ。地元ではちょっと有名らしいホテルの、この広いレストランで、そんなものを飲んでいるのは僕だけだった。もっと、ロシアな居酒屋を目指すべきだったのか。あるいは、凍える厳冬期に来るべきだったのか。
答えは、持ち越しだ。一杯は少ないかというえば、まあ、それで十分な感じだった。