年末、楽天でポイント10倍をやるのではないか、という僕の予想は的中した。しょぼく洗剤を買ったりしながら、プレミア会員枠を維持してきたかいがあった。楽天カードと楽天年末セールと、楽天ポンカンの合わせ技でポイント15倍超えとなり、kakaku.com最安よりも実質安くなる。
そして、意を決してα900を注文してみた。合計金額はけっこうな数字で、注文ボタンを前に数分凍り付いた。それにしてもデジタル一眼を買う日が来るとは、しかもミノルタAマウントか。
この一年、フィルム価格と現像料金の高騰で、銀塩はどんどん辛くなってきたのは確かだ。が、それ以上にデジタル一眼でようやくフルサイズセンサが手の届く値段になってきたことが大きい。今、趣味の機材としての範囲で買えるデジタル一眼としては、Canon D5 mk II, Nikon D700, Sony α900の3機種があるわけだが、僕にとっては Carl Zeiss Planar 85mmが純正で使えることが最優先であって、そうなるともうα900一択となる。
正直、Nikon D3のジウジアーロデザインと、シャッター音には惹かれるものがあったけれど、ボディーで撮るわけでもないし。(趣味で買うには高すぎる)また、ファインダーの明るさと、デジカメのコンテキストに即した操作系の明快さ(僕は元々はNikonユーザだが)は、αの方が現代的であり、優秀だと感じだことも確かだ。ファインダーがよいので、ライブビューは無い、というのも面白い。
さて、α900はこの状況の中でも結構売れているようで、ショップの方からは在庫切れなのでメーカーの窓口が開くまで納期は待って欲しいと言われた。年末、逡巡の末オーダーした人も多かったのだろう。Planar 85mmの方は発売から時間も経っているせいか、普通に在庫はあって、T*コーティングとはいえ、やみくもに高価なMCプロテクタと一緒に買っておいた。CFカードは無難にLexarの8GB x300。松がとれる頃には届くだろうか。
ま、結局、年末、αを借りてバシバシとってみて、結構よかった。それで買ってしまったというのはあるが、、。
月: 2009年1月
zeiss マニアか?
昔から日本人のイメージは、首から一眼レフを下げて眼鏡をかけて、というものだが、デジカメ時代に入って日本人のカメラ好きには一層拍車がかかったようだ。
桜満開の千鳥ヶ淵は、世界のあらゆるカメラが集合していた。携帯電話(大多数派)、コンパクトデジタル(多数派)、一眼デジタル(かなり居る)、フィルムコンパクト、一眼レフ、二眼レフ、ステレオ、中判、ピンホール。
さっきまで側らで超大型機材で撮影していた、明らかに本職の撮影チームが大判カメラを仕舞って撤収作業。その側らで、僕も zeissikonと、RX をケースにしまい込む。いや、それにしてもみんな持ってるカメラ凄いですよね、なんていうスタッフの話し声が聞こえてくる。
日本ぐらい、万人が道具に凝る国も珍しいのではないかと思う。それにしても、今年は殆どの人がデジタルカメラを使っていた。僕のフィルムを巻き上げる音は、その場所で少し異質に響いたほどだ。
次の撮影のために zeissikon に換えのフィルムを入れていると、アシスタントの人が僕の手元を暫く凝視していた。zeiss マニアか?
小さいもの
自分が小さいものであることを知ったところから、色んな事が始まるんだと思う。