僕が Internet への接続をはじめてから、もうすぐ 1年になろうとしている。
僕が Internet にはじめて参加した 1年前、日本の Internet は狭かった。新しいホームページを作れば、それだけで、見知らぬ誰かが見に来てくれた。Netscapeはversion 1.00 で、ネットの上の商業主義も軌道になんか乗ってなかった。当時 Internet に参加していた奴らは、皆リスクを覚悟していたし、それ以上に Internet に対する自分の直感を信じていた。「こいつは、世界を変える」それは、少し誇らしいことだった。
サイバースペースの時間は、現実の 8倍の速度で進むという。とすると、僕は 8歳年をとった。僕がここに書いていることは、ただの昔話と言うわけだ。でも、僕はこうしてあの時代のことを書けるのが少し嬉しい。なぜって、 Internet が僕らに誇りを持たせてくれた最後の瞬間に、僕は立ち会うことができたんだから。