ドラえもんネコ

Photo: ドラえもんネコ 2001. Osaka, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

Photo: “ドラえもんネコ” 2001. Osaka, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

「おっ」
「何」
「でかいネコ」
「五月蝿いよ」
「ふとってんな、ドラえもんみたいだ」
「失礼だね」

「なんでおまえだけ、にげないの?」
「関係ないだろ」
「しゃしん、とってもいいかな」
「勝手にしろ」


「ここらへんは、たべものがいいのか?」
「まずまずだな、でも、そんな楽ってわけじゃ、、」
「なさそうだね、その はなのきず」
「、、ふん」

「のらにはみえないくらい、いいけなみだなぁ」
「、、」

「それに、どうどうとしてる」
「撮ったらさっさと、、」
「、、行くさ、じゃましたね」
「、、ふん」

京都のネコ

Photo: 2000, Kyoto(Toho-ji), Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film(Reversal)

Photo: 2000, Kyoto(Toho-ji), Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film(Reversal)

その日、京都はこの冬一番の冷え込みになった。

早朝、吐く息は白く、ピリッと冷えた体に、トロトロに炊かれた朝粥はなんとも美味だった。タクシーに乗り込むと、運転手は「これで、ようやく京都の 冬らしくなってきましたわ」と言った。そして「それでも、あとは氷が張らんと、ホントに京都の冬とは言えませんな」と続ける。

なるほど、寒さこそが、京都の冬。底冷えのする市街は、なんとも寒々しい。冬は、寒い。それが四季というもの。

お寺の本堂に、野良が丸まっている。カラカラと乾いた寒風が吹き抜け、庭師が松の木に正月の準備を施している。

年の瀬の風景。

神戸のネコ

Photo: 2000, Kobe, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film(Reversal)

Photo: 2000, Kobe, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film(Reversal)

お魚のいるところ、猫あり。ということで、ここ神戸にも、もちろん猫はいる。

神戸の茶碗夫婦の(このページの下の方を参照)新居1階は、コンビニになっている。そのあたりに出没するこいつは、野良にしてはあまりによい毛並 み。

友達の嫁が買ってきたさきイカは、お気にめさなかったよう。気高いこいつは、コンビニご飯なんて、食べないらしい。その割に、コンビニの前をうろう ろしているのは、どういうわけか。

写真を撮ろうとすると、プイと横を向いてしまう。そのくせ、誘うようによってくる。人気のある猫特有の余裕を感じさせるヤツだった。

「だからジッとしてろって!!撮れねぇだろっ!」