世界の中心で、愛を叫ぶ 突堤。
波は低く、湾は開け、天気が良い。そうして、コンクリートの突堤が、長く伸びている。
散々迷って、やっとたどり着いた。ドラマのロケに使われただけあって、とても写真映えする。フレーミングすると、とても美しく収まるし、角度を変えると色々な表情を見せる。
今まで撮った突堤のなかでは、幅が小さくて、長いのが印象的。しかも、突堤なのに観光名所になっている。
まさに、キングオブ、突堤。
写真と紀行文
世界の中心で、愛を叫ぶ 突堤。
波は低く、湾は開け、天気が良い。そうして、コンクリートの突堤が、長く伸びている。
散々迷って、やっとたどり着いた。ドラマのロケに使われただけあって、とても写真映えする。フレーミングすると、とても美しく収まるし、角度を変えると色々な表情を見せる。
今まで撮った突堤のなかでは、幅が小さくて、長いのが印象的。しかも、突堤なのに観光名所になっている。
まさに、キングオブ、突堤。
伊豆半島、朝。
前の夜に酷く飲んで、それでもまずまずの時間に目を覚まして、浜に出た。今日は天気があまり良くなくて、少し寒いぐらいだ。海も荒れていて、ロマンチックもなにも、吹き飛びそうな風が時折吹く。
ここの突堤は、テトラポットで組まれている。テトラポットは見た目よりも危なくて、もし足を滑らせてはまったりすると大変なことになるらしい。カタ チが複雑なので、下手をすると上がれなくなってしまうのだ。だから、突堤マニアではあるが、テトラポットの上には立たないようにしている。安全第一なの だ。
もう、サーファー達が海に出ている。途中で、一緒に泊まりに来ているメンバーとすれ違う。
「おはよう」
朝一から完璧に OL ファッションを纏っている。流石だ。
愛知。知多半島。
良い突堤と、そして、晩飯を求めて、僕たちは半島を南に向かっていた。ネットで調べた日の入りまであまり時間は無い。それでも、名古屋市街から良いペースで知多半島にたどり着いた。
どこがよい、という訳でもない。海沿いの国道を走り、それっぽい突堤が見えたら、空き地に車を停めて、撮りに行くのだ。
なだらかな湾に、ぽつんと観光ホテルが建っていて、その正面になかなか良い突堤を見つける。これは良い(なにが良いんだか)と、早速カメラを担いで突堤を走る。夕暮れの突堤は、波がどんどん荒くなって、冷たい空気が流れてくる。二度と来ることはない、一期一会な場所だ。
ホテルのベランダで夕涼みをしていたお客が、一体何をしているのかと興味深げにこちらを眺めている。
夕食は、あまり選択肢も無く、観光客相手の魚を扱う店で食べた。味は、覚えていない。