旅行記の記事一覧(全 437件)

歯が溶けそうな巨大なクッキー、あるいは粘土。

Great American Cookie Company
Photo: "Great American Cookie Company" 2011. Las Vegas, NV, US, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

「サンドイッチの他に何かいる?」

って聞かれても、ワッパーしか頼んで無いぞ。と思ったら、ハンバーガー類は全部 “Sandwich” 呼ばわりなのか。そんな用例、学校で習わなかった。

ちょっと庶民的な、というか、西友っぽいショッピングモールに来ている。同僚が「燃料切れです、腹が減りました」というので、お約束のバーガーキングでおやつを食べる事にする。


フードコートだから、他にも選択肢は有ったのだが、店員に全くやる気が感じられずフレッシュにも見えない「Fresh Deli & Grill」と書いた弁当屋とか、「メーン!」的な会話で店員同士が盛り上がっているチキンハンバーガー屋とか、歯が溶けそうな巨大なクッキー(もしくは粘土)屋とか、はNO!だ。

ワッパーとフレンチフライ、コーラ。実に、安定感のある、バーガーキング。アメックスはサインレス一撃で通るのがアメリカっぽい。レシートを見たら、アンケートに答えるとワッパーをもう一個だそうだ。

「日本で試してみます」

と言っていた同僚は、無事に二個目をゲットできたのだろうか。結局、おやつというには量が多すぎで、そのままそれは夕食になった。

コーラより、水が高い国。

road
Photo: "road" 2011. Las Vegas, NV, US, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

朝、カンファレンス会場に着く。アメリカのイベントの開始時間はやたら早い。アメリカだけではない、アジア・パシフィックの人間も、放っておくとカンファレンスの開始時間の設定を 8時とかにしようとする。多分、日本が遅いんだろう。それは別に、「彼らが勤勉だから」では無い。満員電車の通勤時間がほぼ無い、という前提があって初めて、成り立つものだ。


外の気温は、まだそれ程上がっていない。しかし、室内の冷房は容赦なく、フリースを羽織っても少し寒い。食べものコーナーから、温いコーラの缶をとって、少し飲む。朝からコーラ、ありえないが、それぐらいしか選択肢が無い。水とコーラが、多分同じ位の意味なんだろう。なんていうか、いろんな意味で、厳しい国なんだと思う。コーラは別に高くない、でも、水は時々コーラより高かったりする。

今朝は、会場まで歩いてみた。24時間営業しているカジノには、早朝から客が居た。徹夜明けハイテンションで、ゲームをやっている。カジノから路上に、強烈な冷房の空気が、煙草の匂いと共に吹き出している。ストリップ通りに向かう街路では、市に雇われた業者が、路上を徹底的に掃除して、昨夜の騒ぎの痕跡を、跡形も無くしていく。それが、毎日、繰り返されているのだろう。


この会場に居るのは、ある程度のエリートクラスだろうか?お金は、平均的なアメリカ人よりも沢山もらっているだろう。階層が高いかといえば、そんな事も無いのかもしれない。入れ墨をしたエンジニアが多いのに、びっくりした。

朝一のセッションはまだ始まらない。プリンシパルアーキテクトの肩書きを持った、子熊の様なおっさんが演台に立っている。昨日、僕の後ろで MacBook で熱心にノートをとっていたアジア系が、今日も反対側の列に居る。ごっついスピーカーから、ライトなメタルが曲が流れている。

突然思い知る。ここは、アメリカなんだ。

松濤で、ハンバーガーを食べて、タイポグラフィーに遭遇する

uglydoll
Photo: "uglydoll" 2011. Tokyo, Apple iPhone 3GS, F2.8/37.

人間ドックの検査結果待ちで、一時間以上時間が空いた。松濤の方に向かって歩いて見る。

DINERと書かれた看板を見て、店に入ってみる。きちんと掃除と修復をすれば、それなりにお洒落なカフェで通用しそう、でも、明るい昼間の光ではアラが目立つ、ダイナー。そのちょっと安っぽくて、ずさんな感じが、きっと渋谷っぽくて、自分が年をとったからそういう事が気になるだけなんだと、考え直す。

注文はクラシックハンバーガー。カラオケボックスで出てきそうな、編み編みのポテトフライがたまらなく残念だが、ハンバーガーは結構まとも。小指をハンバーガーのおしりに掛けながら食べると、具がずれない。なんかテレビで見た気がするので試してみる。確かに。


そのまま少し歩いて、松濤美術館まで行く。芹沢銈介展。型絵染の展示。自分は染織に興味は無いと思って居たが、屏風や暖簾に織り込まれた文様は、新しい日本語のタイポグラフィー。存外楽しい。いろはがるたを題材にした屏風絵。難しくない、民芸と芸術の間のような作品。年季の入った居酒屋の、手水場にでもかかっていたらしっくり来そう、と言ったら失礼だろうか。

時間が来て、病院に向かって歩く。開店前のショップ、ブラインドの隙間からジッとこっちを見てる赤いヤツが居るぞ。