それは日常じゃない

Photo: 2000. Kobe, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

Photo: 2000. Kobe, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

雑然とした飲み屋、というのも大好きだけれど、気持ちよく整えられたバーで酒を飲むのもいい。たまにはね。

うるさい店は好きじゃない。だから、ちょっと見つけにくい所に行く。

つまみは、干した白無花果、オリーブのピクルス、そんなものをとる。酒は、カクテルを飲む。あるいは、最初はビールを飲むのもいいかもしれない。

ゆっくり混ぜるのか、激しく混ぜるのか。タイミングはどうするのか。カクテルは、バーテンダーの個性がそのまま味になる。だから、腕のいいバーテンダーに巡り会えると、嬉しくなる。

「次、適当に、、」


もちろん、それは日常じゃない。けれど、僕たちの体は日常だけで出来ているのではないのだ。

ハイビスカスの花

Photo: 2000. Kochi, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, AGFA-Film

Photo: 2000. Kochi, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, AGFA-Film

例えば、水墨で描かれた四季の果物。清々とした緑色の瓜、赤々と熟した柿。モノクロームの水墨画でも、色を表現することができる。表現は、手段の制約に縛られるものではない。

そして、もちろんモノクロ写真にも色は写る。見る人が、一番素敵な色に染めるのだ。

高知。照りつける夏の太陽。そのしたでは、ハイビスカスの花が色鮮やかに満開になっていた。

ハイビスカスといえば沖縄というイメージがあったので、少し驚いた。ちなみに、花言葉は「新しい恋」だって。

錦天満宮

Photo: 2000. Kyoto, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

Photo: 2000. Kyoto, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

腹が減った。何を食べる?

でも、ここは京都。どんな店に入ったらよいのか、一見さんにはよく分からない。とにかく、四条まで行ってみた。

四条通に平行に走る、錦小路の商店街をぷらぷら歩いてみる。見知らぬ土地で商店街を歩くのはとても楽しい。京都だからって、なにか特殊なお店ばかり並んでいるわけでは無いのだけれど、でもちょと変わってる。

「卵屋」がある。卵屋?卵しか売っていない。いろんな種類の鶏卵を売っている。あるいは「餅屋」がある。看板に、「餅は餅屋で」と書いてある。本当だ。

そして、錦天満宮にたどりついた。眩い提灯が一面に提がって、まるでお祭りみたいだ。そんなお宮さんが、ファーストフードチェーンと路地を挟んで相対している。それも京都。


さて、その後見つけたとびきり美味しいお店。その話はまた今度。