日本国内の記事一覧(全 211件)

鹿島工業団地

Photo: 2001. Kashima, Japan, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-film
Photo: 2001. Kashima, Japan, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-film

工業団地を抜けて、海岸まで来た。車を降りて、僕はContax T2を取り出し、堤防によじ登った。海は時化で、沸騰したように白くなっていた。

こんな景色を撮りたかった。コンクリと、水と、綺麗な景色ではない。でも、嘘がない。


消波ブロックすれすれまで近づくと、波の咆哮が足下から聞こえた。空気が海水の粒子でベタついている。波のリズムが深くなり、おおきなヤツが来そうな気がする。波はとても大きくて、下手したら死ぬんだろうなと思った。

ファインダーの中、一面に泡雪のような波が砕け散った。綺麗だ、とシャッターボタンを押した一瞬。頭の上から、切るように冷たい海水が降り注ぎ、そして何も聞こえなくなった。

バッシャーーーッ。
「うぎゃーーーーーーーっ、波がぁーーー」

鹿島に行ってきた。そして、こんな写真が残った。(カメラが海水まみれ)

それは日常じゃない

Photo: 2000. Kobe, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film
Photo: 2000. Kobe, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

雑然とした飲み屋、というのも大好きだけれど、気持ちよく整えられたバーで酒を飲むのもいい。たまにはね。

うるさい店は好きじゃない。だから、ちょっと見つけにくい所に行く。

つまみは、干した白無花果、オリーブのピクルス、そんなものをとる。酒は、カクテルを飲む。あるいは、最初はビールを飲むのもいいかもしれない。

ゆっくり混ぜるのか、激しく混ぜるのか。タイミングはどうするのか。カクテルは、バーテンダーの個性がそのまま味になる。だから、腕のいいバーテンダーに巡り会えると、嬉しくなる。

「次、適当に、、」


もちろん、それは日常じゃない。けれど、僕たちの体は日常だけで出来ているのではないのだ。

ハイビスカスの花

Photo: 2000. Kochi, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, AGFA-Film
Photo: 2000. Kochi, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, AGFA-Film

例えば、水墨で描かれた四季の果物。清々とした緑色の瓜、赤々と熟した柿。モノクロームの水墨画でも、色を表現することができる。表現は、手段の制約に縛られるものではない。

そして、もちろんモノクロ写真にも色は写る。見る人が、一番素敵な色に染めるのだ。

高知。照りつける夏の太陽。そのしたでは、ハイビスカスの花が色鮮やかに満開になっていた。

ハイビスカスといえば沖縄というイメージがあったので、少し驚いた。ちなみに、花言葉は「新しい恋」だって。