Windows から Mac に移行する – 日本語入力

Mac買った。まあ、いろいろ考えたけれど、そろそろまたMacを買おうと思ったのだ。

で、15年前にMac(当時は漢字TALK 7.5)からWindows(当時は、NT4)に移行して、それ以来のデータと環境を、もう一度Macにどう移行するか。画像編集、テキストエディタ、日本語入力、、、いろいろ課題はあって、どのようにそれをMacに移行していったかをメモに残したい。やっぱりそろそろMacか?と思って居る人の参考にはなるかもしれない。


まずは日々の日本語入力。

これについては、最初から方針は決まっていた。当初Macで使い始めたATOKが、Windows上での15年分の学習を経て、手元にある。この無形の資産を移行することは必須で、Lion対応のATOKこそ僕が最初に買ったMac用のソフトウェアになった。

iPhone用のAOTKを買っていたのでAAA優待になりダウンロード版を購入。辞書などのインテグレーションは好まないので、いつも素のATOKをダウンロードで購入している。ATOKのライセンスは属人なので、家でも会社でも同じ人が使う分には1つのライセンスでまかなう事が出来る。ただ、残念ながらWindowsとMacのライセンスは別に買う必要がある。

バージョンアップのタイミングなどもあると思うが、両方のプラットフォームで使えるライセンスも出して欲しい。家ではMac、会社ではWindowsという人は、これから増えるのでは無いかと思うのだ。(気がついたら、身の回りはそんな人ばかりだ)


ちょっと困ったのが辞書の移行。単語辞書はコンバートすれば使えるが、変換候補の順序などはそこにはおそらく反映されない。そこで、ATOK Syncを使って移行をすることにした。自分の文章のクセの全てを反映したユーザー辞書をオンライン上に置くという事には、かなりの心理的抵抗があったが、その便利さにはかなわないというところか。まずWindows側でSyncしてからMacのSyncをONにすれば、数分かからずに辞書の同期が完了する。

ATOKはこれで済んだが、日本語英語のモード切替はかなり問題があった。


Macのキーボードは、JIS配列であれば日本語の切り替えキーがあるのだが、ASCII配列を選択した場合、そうしたトグル動作をするシングルキーというものが無い。つまり、WindowsのASCII配列右ALTに相当する挙動をするキーが無いのだ。

これは、KeyRemap4MacBookで解決をした。ただ、これはトグル動作を実現するものではない。右Cmdで日本語、左Cmdで英数字のモードに明示的に切り替えるというものだ。現在がどのモードかを意識せずに、明示的に入力文字種を決定できるのは、良いと言えば良いのだが、左右で使い分けるというのはどうも直ぐには馴染まない。また、これに慣れてきてしまうと、Windows機で文章を書くときにまたキーの操作が変わってしまうので、ややこしい。しかし、こればかりは今のところ慣れるしか無いようだ(良い方法があれば是非知りたい)。

というような問題はあったが、ひとまずMacでの日本語入力は快適にできるようになっている。

里芋とBCP

Aroids

Photo: "Aroids" 2011. Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

ずっと続く緊張感。厳しい状況を伝え続けるニュース。

そんなものに段々疲れてきて、それでも、日常の諸々は無理矢理にでも元のオペレーションに戻ろうとあがいている。

輪番停電を前提にした BCP(business continuity plan) をどう作るかのミーティング、例えばそういう思いもかけないものが、予定表に割り込んでくる。


普段通りの事を、少し丁寧にしてみよう。沢山の事は出来ないから、少しのことを、時間をかけてやってみよう。

夜、スーパーにうずたかく里芋が積まれて、残っている。こんな時に、里芋を煮ようという人も居ないのだろうか。

二袋買ってきて、野菜の図鑑を見ながら下ごしらえする。生のままいきなり剥くんじゃなくて、熱湯に通すと手が痒くもならず、手で剥けるらしい。お湯を沸かして、ゆっくり里芋を湯通しする。生きていくのは、こういう事の積み重ねなんだと思う。


東京の今日の線量を基準に計算すると、0.1μSv/hの放射線量は3ヶ月で、約0.2mSv(0.1μSv/h x 24h x 30d x 3m)。キャンセルになった米国出張の二倍の被曝量。10年後、東京で過ごした日々を、僕はどう思うんだろう。

結局、数分煮たぐらいで、里芋の皮が剥けるはずもなく、ピーラーで剥く。台所中ドロドロになった。そんなに、うまくいくものでもない。

突然の雨

rabbit

Photo: "rabbit" 2011. Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

突然の雨に降られて、狭い飲み屋街の路地を早足で歩く。

ウサが梅花をもって、ちょこんと座っていた。


そのウサからさほど遠くない所で、ちょっと良さそうな居酒屋を見つけた。

雨に冷えた体を燗酒で温め、白魚の天ぷらを少し食べる。


今年ほど、春が待ち遠しいこともない。