amazon.com

インターネットショッピングって使ったことありますか?

ネットの事に詳しい人に限って、用心深いので使ったことが無いんじゃないかと思います。

普通、個人情報をネットに流す事には不安を覚えます。特に、ネットを知っていればなおさらだと思います。確かに、世の中の技術はかなり進んでおり、 特に公開鍵暗号を使用した通信であれば、まず破られることはありません(破っても、コストが見合わない可能性が高い)。しかし、Internet のセキュリティー技術である、SET(Secure Electronic Transaction) や SSL(Secure Socket Layer) は通信内容の暗号化やサイトの認証は行ってくれますが、相手の業者や商品が本当に信用できるのか否か、までは技術ではどうにもならないのです。

アンケートの結果や、自分の購買履歴が転用されたり、流出するのではないか、という不安が非常に高いため、私自身も今までネットでの買い物はしたことがありませんでした。

ところが今回、ある洋書を手に入れなければならず、しかも日本の書店には在庫が無かったため、 amazon.com にアクセスしました。

このサイトは、インターネット上で最も成功した仮想店舗の一つです。有名ですし、ビジネスとしても安定しているため、データを不正に利用したりする 危険は少ないだろうと判断しました。実際に利用してみると、インターネットと書店という組み合わせが、この店舗の成功の大きな要因だったことが分かりまし た。amazon.com はサイトの設計が非常に良くできています。また、データベースもしっかりした豊富な内容です。

実際、買いたい本さえ分かっていれば、数クリックで目的の本にたどり着けます。各本毎に表紙の写真や読者からの反響も読めます。(これは、凄いですよ)

そして、海外からの顧客にとって、最大の魅力は「数十パーセントの値引き」です。再販制度の日本では、本に値引きなど考えられないわけですが、ここで一度にまとめて買えば(本には関税もかかりません)送料が相殺されて、現地で買うのと同じ価格で買うことができるわけです。

注文は簡単。商品を選んでどんどんバスケットにいれていき、最後に精算します。住所やクレジットカードナンバーの記入など、プライベートな情報が流 れる部分は全て SSL を使用した通信です。SSL 自体は、安全と言われているプロトコルですが、U.S. の外からアクセスしている場合、SSL の暗号強度が 40bit までしか使えないのが、かなり気になりました。(もちろん、カード番号を FAX や電話で後から伝える方法もとれます。)

一度買い物をするとユーザー登録が行われることへの不安は、データの転用等をしない旨の宣言がされており、「なんとなく」安心できます。

注文が完了すると、(望めば、ギフト用に包装もしてくれます)すぐに確認のメールが送られてきます。もちろん、自分の注文が現在どのような状態にあ るのか(シッピングされているのか、否か。)は、amazon.com の自分専用のページから(SSL です)確認できます。唯一の不満は、追跡できる範囲がシッピングに出されるまでで、その後の本来使用できるはずの DHL の追跡機能が使えない(荷の DHL 追跡番号が分からない)点です。いったん、amazon.com の倉庫を商品が出てしまうと、あとは海を渡ってくるを黙って想像するしかありません。

商品の到着時期は極めて正確でした。僕は(急ぎだったので)一番高くて速い DHL のビジネス・エクスプレス(送料 1冊 3,000円)で送ってもらったのですが、ホームページにあるとおり、5営業日できっちり配送されてきました。

包装はしっかりしていて、amazon.com と書かれた段ボールの中に、ビニールで 2重にシュリンクパックされた商品が入っています。店主からのメッセージと、おまけのマグネットまで入っていました。「手荒に扱われて、ゴミみたいになっ て送られて来るんじゃないか」という疑念は無用でした。

僕が買った本はかなり大物で、$160 ぐらいのものでした。これぐらいの価格になると、値引きが効いてきます。一番速い方法で送っても値引きと送料が相殺されて、定価ぐらいにおさまりましたので、非常に満足でした。(ちなみに、日本の大手書店に問い合わせたところ、この本が手元にとどくまで 3ヶ月程度かかるとのことでした。恐らく値段も定価よりだいぶ割高になると予想されます。)

とにかく、きめの細かい確実なサービスには感心しました。本とインターネットは相性がとてもいいのです。検索が便利だし、重い本を探して歩く必要がない。しかも、在庫が豊富で、たいていの本は 24時間か 48時間以内にシッピングしてくれます。それに、ほとんどの本に値引きもある。ネットと一緒に使うことで、書店の新しい形を築いています。

疑い深い人、一度利用してみては?

仕事中

4月という事で、世間は新年度です。

他の会社に行っている友人の一人は、配属替えで営業になり、「またもや下っ端に逆戻り」と嘆いています。

休みも、全然無いらしく、週末に電話をしてもいつも「仕事中」です。うーん、負けるな「5月の雪」管理者。

会計年度

今日、3月31日は日本の会計年度の締めの日です。

僕のイメージだと、3月末日にボコボコ会社が潰れるんじゃないかと思いましたが、そんなことはないようです。

山一証券の営業が今日でおしまい。残された社員の去就が注目されていますが、多分、この不景気で職を失っている人は他にも山ほどいるであろうことを考えると、、、。

僕の一日はというと、別にふだんと変わらない一日でした。会社はもう 98会計年度に入っているので、年度末でも何でもない、ただの月末でしたし。なんかかったるかったので早めにオフィスを出て、伊勢丹でシャツを 1枚買って帰りました。