じいちゃんがくれたもの

「小3の時、パソコンくれたでしょ」
「うん」
「あのお陰で、今の僕の仕事があるんだよ」
「あー、そうか」

入院しているじいちゃんを見舞いに行った。じいちゃんは、少し前から歩くことも、起きあがることも、できなくなっていた。ベッドの横に置かれた丸い椅子に腰を下ろして、僕はじいちゃんと話をしている。

小学校 3年のクリスマス、じいちゃんにもらったパソコンが、僕にとっての初めてのコンピュータだった。その時から、僕はコンピュータを使うようになり、やがてプ ロとして、働くようになった。メモリ16KBのちいさなパソコン。それが、僕のエンジニアとしてのルーツだ。そのマシンに出会わなければ、僕は、また違っ た職業を選んでいたかもしれない。

人は一人。人生は一度きり。そして、それっきり。暗い夜を歩くとき、ふと、そんな風に思うことはある。

でも人は、誰かに何かをしてあげることで、いろんなものをのこす事ができる。そして、育てることができる

スターバックスは、ファーストフード

スターバックスでコーヒーを飲むのがお洒落だと勘違いしている皆さん、こんにちは、羊ページです。

スターバックスは、ファーストフードです。単なる。


でも、その割になんとなく敷居が高い。なんでかっていうと、あの店は日本の商習慣を完全に無視したシステムを採用しているからだ。飲み物のサイズは お馴染みのS・M・Lではないし、メニューはなんとなく英語を優先した表記だし、商品を受け取る前に金を払わされるのも妙だ。でも、なんかそういうのが嬉 しい人がいるわけだ。主にバカね。

まあ、英語で書いてある方が、なんとなく自分が一流の人間(ここでは欧米圏の白人)になった気分に浸れる人もいるようなので、いいだろう。サイズの 表記が変なのも、慣れの問題。でも、あの商品受け渡しシステムは、客をバカにしている。プロセス(注文・採算・商品調製・引き渡し)毎にスタッフを割り当 てる、ベルトコンベア方式。そこには、おもてなしもクソもない、たんなる効率重視の超米国的業務方式だ。あそこまでやるなら、食券で注文させりゃい い。(自販機で買わせるのだ)60円のハンバーガーを売っているマクドナルドでさえ、商品調製以外は、一人のスタッフがやってくれるのに。そんな店の、ど こらへんがお洒落なんだろうか。(いや、そういう風に勘違いしている人が、いるのです)

ちなみに、スターバックスでは、自分用のカップを持っていくと割り引いてくれる。環境問題への配慮かもしれないが、それなら、店内用のオーダーは全て店の食器で出せばいい。コップを持って誇らしげにスターバックスに通うって、なんとなくマヌケだ。托鉢じゃないんだから。


でも、僕はスターバックスのコーヒー自体はそんなにキライではない。もともと、コーヒーが苦手な僕としては、ミルクとかチョコレートシロップ(?)とかが山ほど入れられるので、けっこう嬉しい。猫舌なので、飲むのはいつもアイスだ。
「もしかして、あなた、コーヒーの味分かってない?」
うーん、その通り。

注1:羊ページは、STARBUCKS COFFEE COMPANY に対して、何ら中傷するつもりはありません。むしろ、応援しています。株主になりたいぐらいです。というか、株式ください。
注2:羊ページは、STARBUCKS COFFEE を愛用している善良な方々を、何ら中傷するつもりはありません。一部の勘違いな人は問題だが。

カツ丼について

今日は、カツ丼について考えてみよう。

カツ丼。蓋をとると、ふわっと蒸気が立ち上る。かかっている卵は、わりと火を入れすぎな感じ。上に添えられているのが三つ葉なら、そのカツ丼は割と 高級。刻み海苔ならまあまあ、グリーンピースだったら店の選択を少し考えた方がいいかもしれない。まあ、それはさておき、どんどん食べる。脂身たっぷり ロースカツを制覇するには勢いが大切。揚げおきのカツの衣は、油が回ってしっとり。熱々のご飯に染みわたった、醤油っぽい辛口のタレ。傍らには無論、着色 料で黄色くなった沢庵。

カツ丼はやはり旨い。しかし、最近カツ丼を食べた記憶のある人なんて、どのくらい居るのだろうか。かつて「外食の王様」だったカツ丼は、いまでは刑 事ドラマの取調室位でしか見ることができない。(実際の取調室でも、実は、カツ丼は定番のメニューらしい、、)そりゃ、あんまり格好の良い食べ物では無い し、高級でもない。健康にだって、多分あまり良くない。あと10年待っても「カツ丼ブーム」なんて絶対来ないだろう。

しかし、そこらへんの蕎麦屋に行ってみれば、絶対カツ丼はメニューに載っている。カツ丼は、逆境の中にあっても、まだ死んではいない。蕎麦屋?そう そう、カツ丼は蕎麦屋で食べないといけない。僕はそう思う。トンカツ専門店のこだわりのカツ丼とか、そういうものは、どうでもいい。蕎麦屋で出てくるカツ 丼のあの感じこそ、かつての「外食の王様」、カツ丼の雄姿として相応しいのだ。

で、どうです?今日のお昼あたり。