「アチイ、、アチイヨ。。」
「ダメダ、クチアイテキタ。。ミズ、ミズ」
お前ら、小屋に入れよ、せめて日陰に。
「ミズ、クルハズナンダヨ」
「ココニイタラ、ミズクルンダヨ」
飼育員のねえさんが言うには、今年の夏は暑さでプールの藻の繁殖がシャレにならないらしい。普段は休園日に行われるプール掃除では追いつかないんだという。掃除が終わるまで、ペンギン達は大人しく、水を抜かれたプールの底に立ち尽くしている。掃除機をかけるオカンを見つめる子供のように、日陰に入るわけでもなく、所在なげに。
「南半球に居る鳥ですからね、実際、暑さには結構強いんですよ。でも、ちょっとバテてますね。口開けてますね、早く水を入れないと。。」
暑がっているペンギンは、口を開ける、というのを初めて知った。犬か。
カラスもスズメも開いてるよ。
よく見たらオウムも開いてた。