小豆島。
映画村の外れにある、人気のない民家のセット。
若先生の住まいという設定のせいか、家具も少なく、畳はすり切れている。粗末なちゃぶ台に大きな酒徳利と、茶碗が一つ置かれている。
砂と塩でザラザラとする板の間に座り、窓の外の海を見る。
とても貧しくて、でも、シンプルで美しい生活。それはセットであって、フィクションであるのだけれど、どこかには有ったかもしれない。
誰かが来るまで、ずっと座っていた。
写真と紀行文
小豆島。
映画村の外れにある、人気のない民家のセット。
若先生の住まいという設定のせいか、家具も少なく、畳はすり切れている。粗末なちゃぶ台に大きな酒徳利と、茶碗が一つ置かれている。
砂と塩でザラザラとする板の間に座り、窓の外の海を見る。
とても貧しくて、でも、シンプルで美しい生活。それはセットであって、フィクションであるのだけれど、どこかには有ったかもしれない。
誰かが来るまで、ずっと座っていた。