20世紀から引き続きご愛読の皆さん、こんにちは。羊ページです。今世紀も、羊ページは続くようですよ。
朝。アルコールの霧をまとった頭で、家の近所をテクテク歩いていると、ちょっと遅い冬の太陽が昇ってくる。寝不足でカラカラに乾いた目を向けると、森の近くの野球場では、早朝練習が始まっていた。
体に染みついた夜の空気を、刺すような冷気が払い去っていく。徹夜で飲んだ時、タクシーを少し遠くで降りることにしているのは、そのせいだ。新しく一日が生まれる瞬間を見てから、寝る。綺麗な光が見られる。まあ、体には良くないけど。
さて、正確に言えば、この文章は 2000年に書いている。そして、書きながら片手間に見ているテレビは、映画「市民ケーン」だったりする。つまり、僕が 20世紀最後にしたことは、「市民ケーン」を観ることと、ThinkPad に向かってこの原稿を書くことだったわけだ。(もしかすると、「風呂に入る」になるかもしれない。そこらへんは、予断を許さない)